このままじゃゴーストタウン 高齢化進む東急沿線の住宅地、オンデマンドバスが変えるか
車両は「ハイエース」 住宅街の細い路地にも
今回運行される「オンデマンドバス」の車両はトヨタ「ハイエース」。1台の旅客定員は7人です。利用者はウェブサイト上で乗車場所と降車場所を選び、利用時間を指定し、乗車予約を行います。バスは予約に応じて運行され、基本的には決められたルートを巡回(1周30分程度)しますが、予約状況により随時ルートを変更し、指定された場所まで向かいます。
東急電鉄によると、運行にはAI(人工知能)を活用した配車システムを利用。一般的なオンデマンドバスは、予約に応じてオペレーターが運行状況を見ながら、近くを走るバスに乗客を迎えに行くよう指示するところ、このシステムは「どのバスがどこへ迎えに行けばいいのか」がAIにより瞬時に決められ、乗務員のタブレット端末に情報と指示が送られるそうです。
バスは大型路線バスが運行される目抜き通りを経由せず、住宅街を主に走行。急なアップダウンが連続するなか、大型バスが通れないような細い路地にも進んでいきます。運行ルート上には12の乗降場所のほか、特にたまプラーザ駅から離れた場所では、リクエストがあった場合のみ運行するルートも設定されており、そのなかに5つの乗降場所が設けられています。
実験中の運行は平日9時から16時までのあいだ、1台で実施。応募した地域住民のモニター登録者が利用対象です。東急はこの実験を通じ、技術的な検証を行い、利用形態を把握するとしています。なお、将来的には有料での運行をイメージしているといいますが、具体的な利用料金などは、まだ決まっていないそうです。
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