ドライブレコーダーの死角「SDカード」に要注意! 録れてないトラブル増加のワケ

「フォーマット不要」モデルでもフォーマット必要?

 オートバックスセブンによると、定期的に「フォーマットしましょう」といったアラートを出す機種もあれば、特殊な記録型式を採用してカードへの負荷を少なくすることで、「定期的なフォーマットは不要」とうたっているモデルもあるとのこと。一方、ドライブレコーダーの業界団体であるドライブレコーダー協議会によると、フォーマットに関するアナウンスがないモデルもあり、稼働していても、本体がカードを認識せずに録画できていないケースもあるといいます。

 国民生活センターの報告によると、フォーマットの目安についても「1、2週間に1度」「定期的に」「月2回程度」など、各モデルの取扱説明書で表現が異なります。前出の「フォーマット不要」をうたう機種など、フォーマットに関する記載が取扱説明書にないものもあるといいます。また、交換に関する記載も、「不具合が発生した場合は」「定期的に」「3か月から1年ごと」「6か月を目安」「2~3年を目安」など様々です。

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前後カメラモデルの例。JVCケンウッド「DRV-MR740」(画像:JVCケンウッド)。

 結局のところ、SDカード類はどのように取り扱えばよいのでしょうか。ドライブレコーダー協議会は次のように話します。

「SDカード類の性能や信頼性には大きく幅があるため一概には言えませんが、安心して使う上では、最低でも1か月に1度はフォーマット、1年で交換すべきです。『フォーマット不要』モデルも、通常よりカードを長く使えるものの、定期的にフォーマットや交換が必要でしょう」(ドライブレコーダー協議会)

 同協議会によると、SDカード類は「書き込み可能回数」が決まっており、これがすなわちカードの「寿命」とのこと。「たとえば前後カメラモデルであれば2台のカメラ映像を書き込んでいくため、単純に考えて書き込み回数も2倍です。高機能化にともない、カードへの負荷はますます大きくなっています」と話します。

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コメント

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5件のコメント

  1. 信頼性の有るメーカーと対応している上位規格の物を使えば大概問題ないですね。どちらかと言えば夏場の熱に対応出来るかの方が問題かも?

  2. 高容量の32GBで数百円とか激安SDカードの普及も多いと思うね。
    容量が同じでも書き換えできる回数が違うし、訳のわからんメーカーと信頼できるメーカーだと余計に差が出ると思う。
    経験としてklevvとかいう32GBで1000円のカードは数回書き込んで引き出しに置いといて、久しぶりに使ったら書き込みが一切できなくなった。それに引き換え昔買ったTrancendの8GBはまだ使えてたり。

    妙なリスクを負うぐらいなら信頼できるメーカーでちょっと高いのが安心して使える。

  3. ものすごく重要なこと:
    中国製のSDカードを使わないこと。過去に買ってしまった、まるでだめなカードの全てが、Made in Chinaだった。故に、ネット買いはしないで、必ず現物を手に取り、製造元(原産国)を確認する。これ基本。
    国産がベストだが、Taiwanなど、他国の製品なら、まあOK。

  4. 本件と関係ないが、SDカード内のデータの寿命は永久ではないという事を知らない人が多い。

    情報は電荷の有無として格納されているが、これが徐々に目減りしていくのです。
    子供の生まれたころの写真を入れて大事にしまっていたSDカード、
    成人する頃には空になってるかもしれませんよ。

  5. 昨年車ぶつけられたとき、私側のドラレコはあいにくSD抜いてたのですが、
    相手方のドラレコは故障していて録画ができていなかったとのこと(本当かうそか分かりませんが)
    それ以来、常時メモリを挿すようにしているのと、名の通ったメーカー物のSDカードを入れるようにはしていますね。
    フォーマット不要モデルでもたまにPCでフォーマットしないと認識してくれないことも。