都営浅草線の「レール破断」考えられる要因は 異常発見の仕組みは19世紀に実用化
都営浅草線で、レールが破断して運転を見合わせるトラブルがありました。1mあたり約50kgもある「重い鉄の塊」が、なぜ破断してしまうのでしょうか。そこには「電気」の影響が考えられます。
1mあたり約50kgもあるレール
2019年2月1日(金)の朝6時55分ごろ、都営浅草線の三田~泉岳寺間で、線路に異常を感知。点検したところレールの破断を確認したため、およそ3時間にわたって全線で運転を見合わせるというトラブルが発生しました。都営浅草線では、1月20日(水)にも本所吾妻橋~浅草間でレールが破断して運転を見合わせています。
東京都交通局によれば、現時点(2月1日現在)ではレールが破断した原因は判明していないといいますが、どのような要因でレールは損傷して、そして発見に至ったと考えられるのでしょうか。
レールの素材は鉄の合金である鋼鉄でできています。一般的に使われるレールは、1mあたりの重さが約50kgで、25mのレール1本で1t以上の重さにもなる、非常に重い鉄の塊です。
レール上を走行する鉄道車両の車輪も鉄製です。自動車が道路を走ると、タイヤがすり減り、アスファルトも削れていくのと同様に、鉄製のレールも列車が通過するたびに少しずつ傷が付き、削れていきます。特に通過中にキシキシと音を立てるような急カーブでは、レールの摩耗が激しくなります。
「驚くべきことに」って言うより、インフラじゃ枯れた技術を長く使うものって言った方がいい気がする(鉄道だけか?)。