上に電線がないのに電車が走る 地下鉄に多い「サードレール方式」のメリットとは
線路の上に電線がないのに、電車が走っていることがあります。これは走行用レールの横に敷設した3本目のレールから電気を取り入れて走る「サードレール方式」または「第三軌条方式」というもの。地下鉄で採用例が多いのですが、「ならでは」のメリットがあります。
パンタグラフがない電車もある
突然紙とペンを渡されて「電車の絵を描いてくれ」と言われたら、あなたならどうしますか。まず長方形を描いて、次に窓とドアと車輪を付けてみて、これだとバスに見えるかなとちょっと悩んでから、屋根の上にパンタグラフを描き加えてみたりするかもしれません。
電車のイラストやピクトグラムにパンタグラフが描き込まれていることが多いのは、鉄道に特別な興味を持っていない一般人にとっても、パンタグラフが電車のシンボルとして認知されていることを示しています。
ただし、電車が必ずパンタグラフを備えているとは限りません。ホームで地下鉄を待っていて、ふと見上げたトンネルの上部に架線(電線)がなく、電車の屋根にも何も付いていないことに気付いて不思議に思ったことがある人もいると思います。
これらの路線では、走行用のレールの横に3本目のレールが設置され、そこから電気を取り入れてモーターを動かしています。これを「サードレール方式」や「第三軌条方式」といいます。対してパンタグラフなどを用いて架線から電気を取り入れる方法を「架空電車線方式」といいます。
日本でサードレール方式を用いている鉄道は、そのほとんどが地下鉄です。東京メトロの銀座線と丸ノ内線、大阪メトロの御堂筋線や四つ橋線など、そして名古屋市営地下鉄や横浜市営地下鉄、札幌市営地下鉄でも使われています。
もう一つのメリット、聞いた話だが、サードレールは架線より磨耗に強くメンテナンスが楽というのが。
その代わり集電靴のメンテナンスが大変とも聞く。個数多く、押付力強く、デッドセクションの離線繰り返す割に集電部が小さいので。
そうですね、確か御堂筋線ではサードレールを60年ぶりに交換したという報道があった。
まあ駅間の直線レールも数十年使えるそうなので、さもありなん。
第三軌条方式やリニア式の弱点の一つとして電圧から車両の大型化が厳しい事。
モスクワ地下鉄も一部路線はあるが、架線方式も多く車両も欧米の地下鉄より大きくて広い。
欧米は第三軌条方式だから車両規格が小さい場合が多く、大した輸送量じゃないのに混雑してしまう。
日本では恐らく北大阪急行の延伸区間が最後の第三軌条開業区間になるだろう。横浜、名古屋、大阪は該当路線の延伸計画が具体化されてないし。
東京近郊の人(含むマスコミ・芸能人)は、サードレールも架線も無くても機関車牽引でさえも「電車」と呼ぶね。 電動機か内燃機か無動力かを問わず、旅客用鉄道車両=電車みたい。
そういう人たちにはどうでもいい記事だね。
東京近郊に限らず、日本全国一般的にそうでしょう。
kapoさん
全国ではないです。
東日本なら分からなくもないが西日本だとJRは汽車か列車、私鉄を電車と呼ぶ地域もあるから。
富山、奈良、香川、愛媛、高知、福井、三重、兵庫あたりがそうです。
碓氷峠区間の専用機関車 というのは、第三軌条集電だから というよりは、勾配区間で アブト式だった からですね
その碓氷峠専用機関車も駅構内などは架線から集電していましたし
イギリスの第三軌条、意外性のある速さですね。
第三軌条は感電被害軽減のため低電圧で高速運転が出来ないというイメージだから
それなのに160km出すのは凄すぎです。