よみがえる伝統の門司港駅「みかど食堂」、その味を実食! 皇族用の部屋も

復原が進められている鹿児島本線門司港駅の駅舎。グランドオープンを前に、その旧貴賓室と旧次室、新たな形で復活する「みかど食堂」の味を、実際に体験してきました。メニューは「鮮魚のロースト」「カレー」です。

かつて皇族用だった部屋を

 現役の駅ではここと東京駅だけである、駅舎が国の重要文化財に指定されている鹿児島本線の門司港駅(北九州市門司区)。2019年3月10日(日)のグランドオープンに向け、保存修理工事が行われているその駅舎の一部が2019年2月4日(月)、報道陣に公開され、合わせて2階にオープンするレストラン「みかど食堂 by NARISAWA」で試食会が行われました。

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門司港駅の旧貴賓室。紫色の壁紙とスカーレットの絨毯。木材はチーク(2019年2月4日、皆越和也撮影)。

 このたび公開されたのは旧貴賓室と旧次室。旧貴賓室は、大正時代に皇族用として実際に使用された部屋で、6.3×6.8mという広さに、カーブのついた「折上格(おりあげごう)天井」(高さ4.9m)を持ちます。次室は、侍従やお供ら皇族スタッフが使用した部屋とのこと。壁紙やカーテンも、残っていたものや写真を参考に復原されています。

 今後、旧貴賓室はレストランのグループ用個室として、旧次室は展示コーナーやレストランからトイレへの動線として使用される予定です。

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旧次室。オリーブ色の絨毯と壁紙で木材は米松(2019年2月4日、皆越和也撮影)。
旧次室より門司港駅ホームを望む(2019年2月4日、皆越和也撮影)。
旧貴賓室と旧次室の間に設置されているトイレ(2019年2月4日、皆越和也撮影)。

 レストラン「みかど食堂 by NARISAWA」は、1914(大正3)年から1981(昭和56)年まで門司港駅で営業していた「みかど食堂」を再興。白い漆喰壁にこげ茶色のワニス塗装を施した腰壁と天井など、大正時代の雰囲気が復原されています。

 料理は「ワールド50ベストレストラン」に10年連続で選出され、車内でスイーツを楽しめるJR九州の観光列車「JR KYUSHU SWEET TRAIN 『或る列車』」でそのメニューを演出している成澤由浩さんが監修。伝統的な日本の洋食をメインに、徹底して九州の食材にこだわったものとしました。

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