本州~九州ルートの「拠点」が大正の姿に! 門司港駅がグランドオープン(写真54枚)

大正時代の姿を復原したJR九州 門司港駅の駅舎がグランドオープン。昔懐かしい姿を楽しめるようになりました。そこには、海底トンネルの完成で本州と九州を結ぶルートの「拠点」から外れ、「観光地」へと移り変わった歴史がありました。

大正時代のSLもグランドオープンを祝福

 105年前に完成した大正時代の駅舎が、往時の姿で復原。JR九州が進めてきた門司港駅(北九州市門司区)の保存修理工事がこのほど完了し、2019年3月10日(日)にグランドオープンの記念式典が行われました。

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門司港駅で行われたグランドオープン記念式典(2019年3月10日、草町義和撮影)。

 記念式典では、JR九州や福岡県、北九州市の関係者約60人が出席。JR九州の青柳俊彦社長や九州出身のタレント、タモリさんがテープカットを行いました。また、大正時代に製造された8620形蒸気機関車を駅の構内に展示し、同じ時期に完成した駅舎の修復工事完成を祝いました。

 この駅舎は、いまから105年前の1914(大正3)年1月に完成。木造2階建てで、欧州の古い建築様式を採り入れた「ネオ・ルネサンス様式」のデザインが大きな特徴です。老朽化のため、耐震補強を兼ねた保存修理が行われました。2018年11月には一部が完成し、券売機や「みどりの窓口」の使用を開始しています。

 保存修理工事は完成時の姿に戻すことを基本に行われました。外壁は石貼り風にモルタルが塗られ、屋根は天然の石盤を葺(ふ)きました。時間の経過で消失していた屋根まわりの飾りも復原。逆に1929(昭和4)年に設置された正面車寄せの庇(ひさし)は、取り除かれました。正面の大時計は駅舎の完成から4年後に設置されたものですが、多くの人に親しまれた設備として、新調したうえで引き続き設置されました。

 2階にあった旧「みかど食堂」も建築当初の姿が復原され、レストラン「みかど食堂 by NARISAWA」としてオープン。大正時代に皇族用として実際に使用された旧貴賓室なども、昔の写真などを参考に壁紙やカーテンが復原されました。また、かつての「三等待合室」にはスターバックスがオープン。列車のヘッドマークや蒸気機関車のナンバープレートをイメージした装飾が施されています。

【写真】開業時の姿が復原された門司港駅舎

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