マンションに消える廃線跡、その正体は 住宅街を貫く線路、踏切跡… 東京・王子の風景

「紙の街」から工業都市、そして住宅街へ

 いまやすっかり住宅街となった王子は、明治時代に王子製紙が創業した地。「昔は『紙の街』でした」と黒川さんは話します。

 王子には製紙関連を皮切りに、化学薬品や火薬、軍需工場が立地し、戦前には東京屈指の工業地域へと発展しました。北王子線や須賀線は、工業都市・王子を支えた大切なインフラだったのです。

「いまも北区内には印刷会社や出版社などが多く存在しますが、北王子駅のあった日本製紙物流の倉庫は、区内に最後まで残った紙関連の大規模倉庫でした」(北区立中央図書館 黒川さん)

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北王子線をゆく貨物列車(2010年11月、恵 知仁撮影)

 その日本製紙物流の倉庫跡地に立つ大規模マンションの西側には、道路に沿って「北区景観百選」に選ばれた桜並木があります。かつて北王子駅があったのは、道路からこの桜並木を挟んだ場所。貨物列車と桜並木を写真に収める人も多かったといいます。

 いま、桜並木に沿ってマンションの敷地内に小さな歩道が整備されており、一般に公開されています。

【了】

【写真】住宅街の廃線「北王子線」探訪

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