米軍なぜ改めてF-15戦闘機を調達? 空自F-15改修も無関係ではないその最新型の概要

アメリカ軍はF-15戦闘機の最新型を、今後5年にわたり調達します。最新型とはいえ、F-35戦闘機などと比べ前世代の戦闘機を、なぜ改めて調達するのでしょうか。改修が決まっている航空自衛隊のF-15も無関係ではなさそうです。

具体的にどんな戦闘機になるの? 空自機改修にも影響か

 F-15EXの性能に関しては、今後アメリカ空軍の要求に応じて仕様を定めていくことから、ボーイングは詳細を明らかにしていませんが、おそらく前に述べたF-15SAやF-15QAといった、輸出仕様の能力向上型F-15E、すなわち「アドバンスドF-15」がベースとなるものと考えられます。

 筆者(竹内修:軍事ライター)は2019年3月にボーイングのセントルイスの施設で、アドバンスドF-15のシミュレーターを体験する機会を得ました。このシミュレーターは前席、後席とも、タッチパネル式の大画面ディスプレーを採用していましたが、ボーイングが発表したF-15EXのイメージCGに描かれたコックピットの大画面ディスプレーは、筆者が体験したシミュレーターのそれよりも大きい、新型のように見受けられます。

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ボーイングが発表したF-15EXの、コックピット部のCG。大型ディスプレーが見える(画像:ボーイング)。

 ボーイングの公式サイトは、近代的なグラスコックピット(従来の各種計器情報を液晶ディスプレーに集約して表示するコックピットのこと)に加えて、空対空ミサイルを含む兵装搭載数の増加や、敵のレーダーやミサイルの攻撃から身を守るための新型電子戦装置、エンジンの改良、搭載するセンサーの能力向上などを、F-15EXの特徴として上げています。

 また、前に述べたF-15SAとF-15QAは、F-15シリーズとして初めて、パイロットの操作を電気信号でフラップなどの操縦翼面に伝える「フライ・バイ・ワイヤ」を採用しています。F-15EXにもフライ・バイ・ワイヤが採用されるのかは不明ですが、パイロットの負担を大幅に軽減できることから、おそらく採用されると筆者は思います。

 防衛省は「平成31年度予算案」に、航空自衛隊が運用するF-15J/DJの能力向上改修費を計上しています。この能力向上改修とF-15EXは直接関係していませんが、ボーイングはF-15EXに搭載される、1秒間に8兆7000万回の命令を実行できるコンピューターを、航空自衛隊F-15J/DJの能力向上改修に提案する意向を示しており、それ以外にもF-15EXで採用される新技術が取り入れられる可能性はあると筆者は思います。

【了】

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