F/A-18E/F「スーパーホーネット」延命決定、いつまで飛ぶの? 開発からこれまでと今後

アメリカ海軍の艦載戦闘攻撃機F/A18-E/F「スーパーホーネット」が、アップデートし運用延長されることになりました。自衛隊は採用していませんが、在日米軍が運用しており、日本にも縁のある機です。そのこれまでとこれからを眺めます。

現状の他機種比較と今後

「スーパーホーネット」は、最大速度や運動性能などの面では、同世代のライバルであるユーロファイター「タイフーン」やダッソー「ラファール」などに比べると、やや見劣りする感がありますが、現代の戦闘機にとって重要な「頭脳」と「目」、つまりコンピューターとレーダーなどのセンサーの能力では、これらのライバルたちを凌駕しています。

 冒頭で述べた最新型の「ブロックIII仕様機」は、「スーパーホーネット」同士や、F-35などのほかの戦闘機、早期警戒機などと情報をやりとりするネットワーク戦能力の強化と、それにともなう通信能力の強化に加えて、大型多機能ディスプレイを使用する先進コクピットシステムの導入、さらには胴体上面にコンフォーマル燃料タンクを装着することで、航続距離の延伸と、兵装搭載量の増加が図られました。

 ボーイングは、今後も「スーパーホーネット」の能力をさらに向上させるため、次世代型レーダーと電子戦装置の搭載、機体全周のステルス性能と、飛行性能を向上させるためのデザインの一部変更、エンジンの改良などを計画しているとのことです。

 2019年5月末の時点で、「スーパーホーネット」はアメリカ海軍とオーストラリア空軍、クウェート空軍に採用されていますが、ドイツ空軍やフィンランド空軍などにも提案が行なわれており、ボーイングの能力向上計画が実現すれば、さらに採用国が増える可能性もあります。

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空母甲板上にズラリと並んだF/A-18E/F「スーパーホーネット」(画像:ボーイング)。

 ところで、「スーパーホーネット」には単座型のF/A-18Eと、複座型のF/A-18Fのふたつのタイプが存在しますが、F/A-18Fからは電子攻撃機のEA-18G「グラウラー」が開発されています。

 電子攻撃機とは、搭載する発信機から発信する電波で敵のレーダーによる探知や通信を妨害して、味方の戦闘機などに対する攻撃を阻止すると共に、レーダー波や通信信号を受信して、その発信源に向けて飛翔する「対レーダーミサイル」によって、敵のレーダーや通信施設を破壊する「敵防空網制圧」の、ふたつの任務をこなせる航空機です。

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