自衛隊車両、暗闇でどう走らせる? フロントのセンサー状のアレ、「管制灯火」とは

陸上自衛隊の車両、たとえば1/2tトラックのベース車両は三菱「パジェロ」ですが、民生用(市販車)にはないセンサーのような装備がフロントグリルに見られます。その正体は夜間の車両走行に大きく関係していました。

夜間の灯火を控えるふたつの理由

 夜間、無灯火で車列を走らせる理由は大きくふたつあります。ひとつ目は前述のように、「夜間はヘッドランプの明かりが遠くからでも明瞭に見えて、敵から発見されやすくなるから」という理由です。

 陸上自衛隊は昼夜問わず行動し、場合によっては夜間行動した方が良い戦術もあります。そのなかで車両行進をする際、ヘッドランプを点灯してしまっては、遠くにいる敵や、上空から偵察している敵に自らの居場所を暴露してしまうことになります。そのため、ヘッドランプは使用せずに運転します。

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89式装甲戦闘車の後部に光る車幅を表す管制灯火の赤いランプ(武若雅哉撮影)。
「富士総合火力演習」にて、90式戦車の夜間射撃(画像:陸上自衛隊)。
管制灯火のロータリースイッチ。光るパターンを変えられる(武若雅哉撮影)。

 ふたつ目は、「暗い場所に慣れて『暗順応』した視力を一時的に奪ってしまう」という理由からです。

 たとえば日中、クルマなどを運転していて暗いトンネルに入ると、一時的に周囲が見づらくなりますが、やがてその暗さに慣れて徐々に見えなかったものが見えてきます。こうした、可視光量の多い場所から暗い場所へ移動した際に、時間が経過することで徐々に視力が回復していく現象のことを「暗順応」といいます。

 目が暗順応するにはある程度の時間が必要です。せっかく暗順応した目が強い光を受けると、視界は再び真っ暗になってしまいます。

 こうした暗闇への対応をするために、自衛隊車両に取り付けられている装置が「管制灯火」と呼ばれるランプなのです。

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コメント

2件のコメント

  1. この灯火管制走行訓練で事故が有ると、重傷者を、出してしまう。

    理由があり、車と車の間をこれまた無灯火の自衛隊員が走り間隔をとって無灯火車両が付いて行く

    従って、多重追突事故が起きると、挟まれてしまう隊員、轢かれてしまう隊員が出てしまう。

    また、ガードレールなんか無い場所なので転がり落ちて、下敷きになり殉職する車長が時々発生してしまう。

    余りに頻繁に訓練するから、この手の練度は高いが、事故が起きると被害は大きくなる。

  2. 自訓で 公安の免許取得後に 特技過程で不整地走行に緊急車両に この管制灯火行進 やりました(^◇^;)

    ボンヤリな灯と フィルターしたライトの誘導で山の中冷や汗かきながら走った思い出あります(⌒-⌒; )

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