自衛隊車両、暗闇でどう走らせる? フロントのセンサー状のアレ、「管制灯火」とは

「管制灯火」での走行、その実際のところ

「管制灯火」での運転や操縦は、当然のことながら通常のヘッドランプを使用した場合とは比較にならないほど危険をともなうため、実施する隊員はしっかりと訓練を受けています。「暗視眼鏡(ナイトビジョンゴーグル)」が併用されることもありますが、場合によっては暗順応した裸眼で漆黒の闇のなかを運転、操縦することもあります。

 この管制灯火には、クルマの位置を知らせる車幅ランプと、運転席側の足元を若干照らしてくれるランプとがあります。そのうち足元を照らすほうのランプは、どうしても前が見えない場合や霧が深い場合などに使用されますが、一方でこのランプを使用すると、照らされたその部分だけはよく見えるものの、目の暗順応からは逆行してしまい、周辺はまったくの闇になってしまいます。そのため多くの場合は、車幅灯の小さなランプだけを点灯して走行する場合が多いです。

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74式戦車の後部に赤く光る車幅を表す管制灯火のランプ。長時間露光のためハッキリ写っているが、実際には淡くしか見えない(武若雅哉撮影)。

 一見すると「無灯火」走行に見えてしまうのですが、これは演習場内のみでの走行テクニックで、平時の夜間に公道を走行する場合には前述のようにしっかりとヘッドランプを点灯しますので、街中で「管制灯火」で走行する姿を見ることは、平和なうちはまずありません。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. この灯火管制走行訓練で事故が有ると、重傷者を、出してしまう。
    理由があり、車と車の間をこれまた無灯火の自衛隊員が走り間隔をとって無灯火車両が付いて行く
    従って、多重追突事故が起きると、挟まれてしまう隊員、轢かれてしまう隊員が出てしまう。
    また、ガードレールなんか無い場所なので転がり落ちて、下敷きになり殉職する車長が時々発生してしまう。
    余りに頻繁に訓練するから、この手の練度は高いが、事故が起きると被害は大きくなる。