給油口の開け方なぜバラバラ? 運転席のレバーで、ふたを押して… どう決まるのか

むしろ簡単に開かない方がいい?

 前出のとおりマツダでは、運転席のレバーで開ける方式でほぼ統一されていますが、そのような決まりがあるわけではないそうです。とはいえ、この方式はメーカー問わず普及していることからも、踏襲されてきたのではないかと話します。

 このように、給油口の開閉方式はメーカーのなかでも明確な基準が定まっているわけではないものの、ある自動車メーカー関係者は、その車種が国内専売なのか、あるいは海外のどのような地域で販売するかによっても、変わってくると指摘します。

「もともと給油口には、ガソリンを抜き取られないようにするための防犯対策が考慮されています。日本は安全ですが、海外ではガソリン泥棒の被害が聞かれる地域があります。ふたを直接押して開ける方式も、ドアロック解除中にしか開かないとはいえ、かんたんに開いてしまうことを不安に思う人もいるでしょう」(自動車メーカー関係者)

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運転席の床にある給油口を開けるレバー(画像:写真AC)。

 ちなみに、給油口が車体の右にあるか左にあるかは、メーカーにより統一されていることもあれば、混在しているケースもあります。たとえばマツダ車ではすべて車体の左側ですが、これも車種ごとのデザインの特徴や配管の取り回し、部品の共通化を考慮した結果論でしかなく、明確な基準があるわけではないそうです。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. セルフ給油だと運転席側に給油口がある方が都合がよい。なのに左側が多いのは、国産車でも左ハンドルの海外仕様がメインだからだと思ってる。