三菱重工、買収の思惑 ボンバルディア小型ジェット機「CRJ」事業 「MRJ」改称も関係か

ボンバルディアはカナダの、航空機や鉄道車両の生産など重工業を柱とする企業ですが、その小型航空機部門を三菱重工業が買収しました。MRJの呼称変更も無関係ではないと見られます。これら一連の流れとその背景を追いました。

三菱側の狙いは? ボンバルディアから継承されるものとは

 今回締結された譲渡契約には、カナダのケベック州ミラベルに置かれているCRJの製造拠点は含まれていません。ボンバルディア・エアロスペースは三菱重工業からの委託を受けて、2020年末まで受注済みであるCRJシリーズの生産を継続し、受注残が無くなった時点でCRJシリーズの生産は終了することになります。

 CRJシリーズは2019年現在も、北米の多数のリージョナル路線で使用されています。もし三菱重工業以外の企業がCRJシリーズ事業を購入し、燃費効率の良いエンジンを搭載するなど改良を加えたCRJシリーズの生産を継続していた場合、スペースジェットはエンブラエルのEシリーズと改良型CRJという、強力なライバルを相手にしなければならないところでした。

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CシリーズのCS300はその後、エアバスA220としてセールス好調(竹内 修撮影)。
デ・ハビランドカナダの商品として展示されたQシリーズのQ400(竹内 修撮影)。
2010年撮影、ケベック州ミラベルのCRJ製造拠点。2019年現在、生産縮小(竹内 修)。

 三菱重工業は今回の譲渡契約により、CRJシリーズの保守と改修、顧客サポート、マーケティング、販売、民間航空機の運用に不可欠な型式証明の取得機能と、ケベック州モントリオールおよびオンタリオ州トロントのサービス・サポートネットワーク拠点、アメリカのウェストバージニア州ブリッジポートおよびアリゾナ州ツーソンのサービスセンターを継承します。

 三菱航空機は経験不足からスペースジェット(MRJ)の型式証明取得で苦しんできましたが、CRJで経験を積んだボンバルディア・エアロスペースのスタッフは、後述するスペースジェット M100の開発で大きな戦力になると考えられます。

 カナダは航空機の整備と修理、保守事業を航空産業の柱と位置づけており、ボンバルディア・エアロスペースもこの分野で高い技術力と豊富な経験を持っています。航空機のセールスでは機体そのものの性能や価格もさることながら、サポート体制の充実も重要な要素であり、北米市場でスペースジェットファミリーのセールスを推進する上で、カナダとアメリカに所在する、ボンバルディア・エアロスペースのサポート基盤の継承は三菱航空機にとって大きな強みとなります。

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コメント

1件のコメント

  1. 全然激震ではないだろ

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