F-35なぜ「次世代機相当」へ進化できるのか? LM社が発表した「性能向上改修」とは

航空自衛隊も導入している最新鋭戦闘機「F-35」の性能向上改修について、詳細が発表されました。その内容は「もはや別物の戦闘機」といえるほどの進化ですが、コスト面も含めこれが可能な理由のひとつは、「数」の力にあります。

ブロック4は墜落も自動で回避

 ブロック4に対応したF-35が「第6世代戦闘機」と呼ばれるようになるのかどうかはわかりませんが、少なくともブロック4によって既存のブロック3F仕様のF-35とはほとんど別の戦闘機といってよい能力を得ることになります。

 そして戦闘能力には直結しませんが、「自動墜落回避システム(AGCAS)」も実装されます。自動墜落回避システムは、パイロットが何らかの状況によって操縦能力を失った場合などにおいて、自動的に地面への衝突を回避し、安全な状態へ復帰する装置です。

Large 20190707 01
航空自衛隊のF-35A戦闘機(画像:航空自衛隊)。

 2019年4月9日、航空自衛隊のF-35Aが墜落する事故が発生しました。原因はパイロットが「バーティゴ(平衡感覚喪失)」に陥った可能性が高いと報告されており、自動墜落回避システムはすべてのケースにおいて墜落を防げるわけではありませんが、これを備えたブロック4であれば今後、類似の事例において最悪の事態とはならずに済むかもしれません。

 F-35に限らず、例外なくすべての現代戦闘機の開発は極めて長い時間を必要とするため、必要な能力に優先順位を付け、まず最低限の能力を持った状態で実用化し、その後はおもにソフトウェアのアップグレードによって能力を高めてゆく、いわばスマホのアプリと同じような形式で行われる方式を採用しています。

 よってブロック4はF-35というプロジェクトの枠組みにおいて、事前に予定されていた性能向上計画に過ぎません。ブロック4実用化は2024年を見込みます。

この記事の画像をもっと見る(3枚)

【F-35特集】気になる価格や性能、自衛隊による調達から諸外国の配備事情まで徹底解説

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス