列車が後ろへ動き出す! 急坂を上る工夫、スイッチバックとは

駅や信号場で計3回のスイッチバック

 箱根湯本駅からひとつ目の塔ノ沢駅を出て、電車は出山信号場に到着。しかし進行方向は行き止まりです。乗客は下車できず、運転士と車掌がプラットホームのような所を歩いて交代すると、電車が後ろ向きに動き出しました。1回目のスイッチバック運転の一部始終です。

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大平台駅でのスイッチバック(2019年8月3日、大藤碩哉撮影)。

 鉄道は、急坂を上るのは困難です。そこで、勾配を抑えるために線路をあえてジグザグに敷き、地形を克服している箇所があります。道路の「つづら折り」と考え方は同じです。

 ひとつ目のスイッチバックを終え、電車は大平台駅に到着。乗客の乗り降りが済むと、ここでも電車は逆方向へ出発しました。先ほどの信号場とは違い、駅でスイッチバックを行ったのです。

 大平台駅を出るとすぐ、電車はさらに上大平台信号場で3回目のスイッチバックを実施。信号場のため、1回目と同じく乗客の乗り降りはありません。小田原駅から約10km、計3回のスイッチバックを経て、ここまでで約330mの高低差を上りました。このように、進行方向を変えてジグザグに上ることで、険しい地形を克服しています。

【了】

【写真】箱根登山鉄道のスイッチバック

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コメント

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5件のコメント

  1. 63の運転士みたいに後ろ向きに運転するのはダメなのか?
    4両編成だと気の毒なくらい乗務室の入れ替わりが大変そうなんだけど

    • 63は担当運転士が前に乗っていて安全確認してます。
      登山電車3両50m程(急曲線のため小型車両)なので、すぐに乗務交代してます。

  2. 最近はニュースでもない、今更なネタの記事が多いな…。

  3. 本来スイッチバックとは、運転士が運転台の位置を変えずにバック(退行)運転を行う駅だと思っている。
    故に、スイッチバック構造の駅は数あれど、本来の意味で退行運転を伴うスイッチバック駅はJR東日本の
    「姨捨」「二本木」だけと言っても良いと思う。

  4. この急坂、急曲線の鉄道を100年以上も前に設計し工事、そして現在まで運転していると言うことがスゴいです。
    以前は小田原~強羅が直通していて、新幹線や東海道線の長編成がいる小田原駅に、ちょこんと小型車1両編成が小田急ホームの先っぽに停まっているのがほほえましかったです。