「迷駅」名鉄名古屋駅のカオス ゆえの工夫が面白い! 行先編成種別バラバラ列車たち
名鉄名古屋駅は、線路とホームが限られているため、ひとつの乗り場から様々な方面、種別の列車が次々と発車していきます。その状況から「カオス駅」や「迷駅」とも称される名古屋鉄道最大のターミナル駅の工夫を見ていきます。
自動案内放送だと間に合わない!
極めつけは、同駅で種別が変わる列車が存在することです。「準急」で到着した列車が名鉄名古屋駅に停車中、「急行」に変わることもあります。
このような状態だと混乱するのでは、と心配になりますが、毎日の利用者にとっては慣れたもの。皆さん、乗車位置にきちんと整列して目的の列車を待っています。とはいえ、観光客や外国人旅行客など普段使わない人にとっては大変分かりにくいことに変わりはなく、この特徴的な「初見殺し」が「カオス」状態を招いているのです。
名鉄名古屋駅のホームでの案内は、自動音声が導入されておらず、上下線とも駅係員による肉声です。
これは先述の通り列車の発着本数が多く、特にラッシュ時間帯は前の列車が発車したらすぐその背中を追うように次の列車が入ってくる状態で、駅手前のトンネルはいつも次の列車が順番待ちをしています。自動放送だと、言い終わる前に次の列車が入って来てしまいます。そのため係員が直接マイクを使い、列車の動きにあわせて案内を始めるのです。先ほど述べた通り行先・種別・乗車位置など、利用者への案内事項も多くあるため、確実に係員から直接案内する手法が選ばれています。
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