「ご当地ナンバー」原付用デザイン、なぜこうも自由? 変形プレート、漫画コラボも

原付のナンバープレート、なぜここまで自由なのか?

 自動車用のそれとは異なり、原付用のデザインナンバープレートは、記載事項の文字や数字の書体、配置なども様々です。なぜここまで自由にデザインできるのでしょうか。

 原付用「ご当地プレート」の情報を取りまとめて発信している前出の日本経済研究所によると、原付のナンバープレートは自動車用のそれとは違い道路運送車両法に基づかず、地方税法に基づき「市区町村へ税金を納めた証」として交付されるもの。このため、市区町村が自由にデザインを決めることができ、運輸当局のチェックも基本的に入らないのだそうです。

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千葉市が2013年から限定で交付した原付用ナンバープレート(50cc以下)。千葉ロッテマリーンズのキャラクターと野球ボールがモチーフ(2016年12月、中島洋平撮影)。

「特に2012(平成22)年から2015年ごろにかけ、市町村合併10周年の記念事業などで予算を組み、ご当地プレートを導入する地域が増えました。以前は外部のデザイナーを起用することも多かったのですが、近年は子どもの自由研究や、高校、大学の授業の一環としてデザインを募集するケースが多くなっています」(日本経済研究所)

 日本経済研究所によると、自治体の宣伝というよりも、街への愛着心をはぐくみ、政治への参加を促す目的でデザインを公募して導入するケースが多いといい、「隣の自治体が導入したから、うちも」といった感じで広まっているそうです。

【了】

【画像】新幹線車両基地がある街の「新幹線0系ナンバー」

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