知る人ぞ知る「第3の成田空港駅」京成東成田駅に行ってみた 賑わう第1・第2駅と別世界

成田空港には、成田空港駅と空港第2ビル駅に加え、京成東成田線の東成田駅が存在します。かつての空港の玄関口だったこの東成田駅は、どのような駅なのか、そして周辺はどうなっているのか、探索しました。

少ないながらも利用者はいる

 さてこの駅、少ないながらも利用者がいます。千葉県統計年鑑によると、2018年度の乗客数は1日平均776人(うち定期券利用は462人)です。彼らの行方が気になりつつも、先に駅のなかを探索しました。

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向かいのホームには「成田空港」の駅名標が残る(2019年10月、蜂谷あす美撮影)。

 前述のとおり、使われていないホームには、当時の駅名標に加えて広告などもそのまま残されていることが分かりました。海外へと向かう人たちでにぎわっていた光景が思い浮かびます。

 エスカレーターでコンコースに移動すると、大きな柵が立ちはだかりました。向かいのホームへ行けないようにするためと思われます。柵越しに「コーヒーショップエクレール」と書かれた店舗跡が見られます。おそらく売店だったと思しきもののひさしが柵を越えて、こちら側に突き出していました。続いてトイレを覗いてみます。女性用は個室が5つあるものの、うち3つは便器がなく、また洗面台も3つあったうち1つは撤去済みでした。

 自動改札を抜けると、右手に不思議な地下通路が現れます。案内によれば、「空港第2ビル駅への連絡口」。また「ターミナル連絡バス」案内看板も出ています。

【地図】東成田駅や空港ターミナルの位置

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