知る人ぞ知る「第3の成田空港駅」京成東成田駅に行ってみた 賑わう第1・第2駅と別世界
成田空港には、成田空港駅と空港第2ビル駅に加え、京成東成田線の東成田駅が存在します。かつての空港の玄関口だったこの東成田駅は、どのような駅なのか、そして周辺はどうなっているのか、探索しました。
東成田駅に眠る「成田空港駅」のホーム
成田空港には、鉄道ならJR東日本の特急「成田エクスプレス」や京成電鉄の「スカイライナー」で行き、空港直結の成田空港駅や空港第2ビル駅で下車する人が多いと思います。しかし実は、第3の駅があるのをご存じでしょうか。
まず向かったのは、空港第2ビル駅の隣にある京成成田駅です。6両編成の芝山千代田行きの列車に乗り込むと、乗客は1両あたり5人前後。発車後しばらくは空港方面と同じ線路を走りますが、やがて分岐し、その後は地下に入りました。京成成田駅を発車し、5分で東成田駅に到着です。列車は、さらに一駅先の終点、芝山千代田駅まで向かいますが、私(蜂谷あす美:旅の文筆家)はここで下車しました。7、8人ほどが一緒に降りていきました。
東成田駅のホームは現在、1面2線(ホーム1面と線路2線)のシンプルな構造ですが、かつては2面4線の駅でした。といっても、“かつて”を知るために、書物文献を読み漁るとか、その名残を血眼になって探す必要はありません。なぜなら、降り立ったホームの向かいには、明かりの灯っていない真っ暗なホームが現れるからです。しかも目を凝らしてみれば、駅名標に「成田空港」と書かれているのが分かります。
現在の成田空港駅は、成田空港第1ターミナル直結の駅として存在しています。ではここはというと、かつての「成田空港駅」なのです。場所は、第1ターミナルと第2ターミナルのほぼ中間に位置。空港へのアクセス向上を図り、1991(平成3)年に現在の成田空港駅が開業すると、それまでの成田空港駅は、東成田駅に改称されました。日中に東成田駅を発着する列車は、1時間あたり1~2本程度です。
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