戦艦「大和」に傷病者が殺到したワケ 海自護衛艦「いずも」と「大和」の意外な共通点

旧日本海軍の戦艦「大和」は、前のタイプである戦艦「陸奥」から約20年ぶりに就役した戦艦です。建造がそれだけ開いていたため、兵装だけでなくさまざまな点で一新され、医療面でも従来の軍艦とは段違いの充実ぶりでした。

大型艦は広い艦内スペースで医療も充実

 ちなみに、太平洋戦争中に旧日本海軍が病院船として用いた「氷川丸」の場合は、一説によると、105名の船の運航に従事するいわゆる船員とは別に、軍医大佐の病院長をトップとした、約130名の医療業務従事者(従軍看護婦含む)が乗り込んでいたそうです。

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海上自衛隊最大の護衛艦である「いずも」。同型艦の「かが」とともに海自艦艇で最も優れた医療設備を有する(画像:海上自衛隊)。

 さすがに病院船「氷川丸」と比べれば医療業務従事者の数は少ないですが、それでも戦艦「大和」には、「氷川丸」の4分の1程度の医療業務従事者が乗り込んでいたことになります。

 海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」も、自衛艦で最も充実した医療施設を有するといわれます。集中治療室や歯科治療室、隔離病棟、そして手術室まで設けられています。護衛艦「いずも」は、戦艦「大和」と異なり、平時より医官(いわゆる軍医)が乗り込むことはありませんが、長期航海や災害派遣、国際貢献任務の際は自衛隊病院などから派遣され、乗艦勤務するようになっています。

 どの時代も、大型艦は艦内スペースが広く、また司令部が設置されて高級士官(幹部)が乗り込むことがほかの艦よりも多いため、医療の面でも充実した設備と陣容を持つのは変わらないようです。

 

【了】

【写真】日本に来たアメリカ海軍の巨大病院船「マーシー」

Writer:

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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コメント

1件のコメント

  1. 人口そのものが違うし、運用、運行の状況、”医療”に対する考え方も時代のよって違う。

    一概に比較してもねぇ。

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