世界最先端! WW2期ドイツ戦車の「戦後」とは? パンター戦車に見る21世紀の現役技術

ドイツはその工業技術と、陸軍国という背景から、これまで優れた戦車を多数生み出してきました。特に第2次世界大戦では、いまに名を残す名戦車が多数誕生し、その戦車技術は世紀をまたいで現役で使われ続けています。

21世紀になってもなお生き続けるドイツ戦車技術

 さらにイスラエルやエジプトは、自軍が装備する中古のM4「シャーマン」戦車の火力を強化するために、AMX-13軽戦車の75mm砲を移植し、独自の改良型を各々生み出しました。イスラエルは主砲のみの換装でしたが、エジプトは砲塔ごと移植し、M4「シャーマン」の車体と合体させました。いわば、敵国同士であった米独戦車の融合です。

Large 20191126 01
戦後フランスが開発したEBR戦闘偵察車。同車の75mm砲は「パンター」の7.5cm砲が原型(2017年6月、柘植優介撮影)。

 その後AMX-13軽戦車は、火力強化のために主砲を90mm砲に換装しますが、この90mm砲は、前述の75mm砲の口径アップ型で、「パンター」の7.5cm砲の進化版といえるものでした。

 AMX-13軽戦車は小型高性能な戦車として輸出にも成功し、世界20か国以上で採用され、いまだにペルーやインドネシア、モロッコなどでは現役です。同車は90mm砲搭載の後、さらなる火力強化のために主砲を105mm砲に換装しましたが、ペルーやモロッコ、ベネズエラなどが使用する車体は、いまだに前述の「パンター」戦車由来の75mm砲もしくは、発展型の90mm砲のままです。

「パンター」戦車が生まれてからすでに75年以上経っています。しかし21世紀に入った今日においてもなお、パンターの技術は現役で使われ続けています。

【了】

【写真】WW2末期、イギリス陸軍が使った「パンター」

Writer:

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス