前走車に自動追従の「ACC」高速道路でうまく使うコツ 渋滞時は「車間距離設定」要注意

前走車に自動追従する運転支援技術「ACC」は、渋滞時の走行を楽にしてくれますが、その際は、車間距離設定のモードに要注意です。車間距離を短めに設定しないと、渋滞を悪化させる可能性もあります。

「走行車線をACCで走る」ことで渋滞緩和に?

 前を走るクルマとの距離を計測し、一定の車間距離を保って走行する運転支援技術「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」を搭載したクルマが増えてきました。当初は高級車が中心でしたが、いまや軽自動車で標準搭載している車種もあります。

 こうした状況を受け、近年は高速道路会社もACCの活用方法について周知を図っています。NEXCO中日本は、ACCを追越車線ではなく走行車線で使うこと、そして、渋滞時は車間の設定を「短め(S)」モードにすることを呼び掛けており、これにより渋滞を緩和できる可能性があるといいます。

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ACCスイッチの例(2019年、乗りものニュース編集部撮影)。

 NEXCO中日本の呼びかけは、国土交通省 国土政策総合研究所(国総研)における研究結果を受けたものです。

 国総研によると渋滞は、混雑した状況で速く走りたいドライバーが追越車線に集中し、無理な車線変更なども増え、ブレーキが後続車に伝播することで発生するといいます。このため追越車線の利用を避け、走行車線を走る「キープレフト」が渋滞緩和につながるとのこと。

 しかし「車線変更したい気持ち」を抑えてキープレフト走行すると、ドライバーは不快を覚える傾向があるといいます。

 しかしそこでACCを活用すると運転が楽になり、ストレスが軽減されるとのこと。国総研がドライバーへ実施したアンケートでは、キープレフト走行時にACCを使った場合、「不快」と答えたドライバーの割合が約3割から約1割になり、車線変更したいと考える人も減少する傾向があったそうです。

設定次第でこんなに変わる「ACC」車間距離

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コメント

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3件のコメント

  1. 一番下手くそな年寄りが使いやすくしないと意味がない
    年寄りには難しいだろ

  2. ACCを付けた車が増えることで、「サグ渋滞」が激減する
    サグ渋滞は高速道路の渋滞の70%を占める程
    しかも、ドライバーの負担が軽くなればより遠くへ走れる
    新幹線移動から「個室」のマイカー移動へシフトが今後は進むね

  3. >自車を先頭に車列ができてしまう

    それ自体は渋滞の原因ではないでしょう、コンスタントに前進できているのですから。
    問題は車間を詰めようとするあまりブレーキとアクセルオンを頻繁に繰り返す運転者でしょう、後続車にも同じ操作を強いることになりその連鎖が渋滞を引き起こしますから。