世界レベル列車「氷河急行」に乗る 日本の観光列車の影響も? エクセレンスクラスの旅

「氷河急行」の旅 再びアプト式で終点ツェルマットへ

 アンデルマット駅を出た「氷河急行」は引き続きループ線などで高度を下げていき、標高650mのフィスプという駅から、再び谷間に沿って高度を上げていきます。あと1時間ほどでマッターホルンの麓にある終点、ツェルマットです。

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「氷河急行」名物の傾いた、急坂で水平になるワイングラスが「エクセレンスクラス」乗客にプレゼントされた(2019年8月、恵 知仁撮影)。

 朝9時15分に始まった列車の旅も、もう16時すぎ。谷間の日暮れは早く、1日の終わり、旅の終わりを嫌でも思わせます。コンシェルジュのスーザンさんも、別れを惜しむかのごとく、乗客1人1人へ話しかけるように車窓などの案内をします。

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電気自動車以外の自動車が制限されているツェルマット(2019年8月、恵 知仁撮影)。

 条件が良ければ、とがったマッターホルンが車窓に顔を出すそうですが、今日は天気の機嫌がよろしくないようです。

 ツェルマット駅は標高1604m。再びアプト式の区間が始まっており、「氷河急行」は終着駅に向け、急勾配をグイグイ上っていきます。

協力:ユーレイル・グループGIEスイス政府観光局

【了】

「氷河急行『エクセレンスクラス』の旅」を写真で見る

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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