なぜ「ジープ」は4WDの代名詞に? WW2期にアメリカで誕生 背景にあったドイツ車の影響

「ジープ」は、第2次世界大戦中にアメリカで開発された軍用車が源流です。大戦のアメリカ勝利に大いに貢献した「兵器」として称賛されていますが、もともとは、わずか1年で量産にこぎつけた急造品だったそうです。

細かすぎる要求も1年ほどで量産へ

 このとき、アメリカの同車両への性能要求は、車両重量、ホイールベース、トレッド幅、武装はもちろん、戦場で可能な修理方法まで厳しく決まりが設けられており、よくミリタリー好きのあいだで話題となる、日本海軍の性能要求も顔負けの細かいものでした。

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第2次世界大戦期ドイツ軍の「キューベルワーゲン」(画像:morisfoto/123RF)。

 アメリカ陸軍 小型偵察車開発委員会は、この要求などを記載した開発要請書と入札規則書を自動車メーカー135社に送付したそうですが、あまりに困難な要求性能だったため、GM(ゼネラルモーターズ)やクライスラーといった自動車メーカーのビッグネームすら断念。応じたのは、アメリカン・バンタム、ウィリス・オーバーランド、そしてフォードのわずか3社のみだったそうです。

 この3社のなかで、実際にプロトタイプを提供したのはアメリカン・バンタムのみで、1か月半で試作車を仕上げるという離れ業をやってみせたそうです。しかし、要求した項目を全てクリアすることはできず、その後、アメリカ陸軍が開発に手をあげたほかの2社に協力を要請。3社それぞれのプロトタイプの長所を取り入れることで、1年後の1941(昭和16)年7月に量産化へこぎつけたのが、初代モデルとなる「ウィリス ジープ」です。

【写真】三菱自動車の和製「ジープ」 73式小型トラック

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