高速バス業界のジレンマ 多い若年利用者 高いコンビニ決済割合 柔軟な予約実現の壁に
高速バス 当日支払いやコンビニ決済のデメリット 技術発展で大きく
しかし、「当日支払い」には課題もあります。予約したまま乗車しない利用者がいた場合、ほかの利用者には満席で断っておきながらも空席となってしまうケースが生まれるのです。
そこで近年、昼行路線にも発券期限を設定するケースが増えています。その背景にはIT化の進展があり、多くの路線で、車内にタブレット端末を常備し、乗務員が最新の予約や決済の状況を確認できるようになりました。
バスが始発停留所を発車した後に、途中停留所から乗車する利用者がウェブ上で変更や取消を行っても、その内容は乗務員に伝わります。利用者にとっては、停留所へ向かう途中にスマートフォン上で「1本前に間に合いそうだから変更」「乗り遅れそうだから取消(返金)」といった使い方ができ、特急列車などの自由席同様に柔軟な利用が可能になったのです。
2012(平成24)年からは、高速バスの制度が改正され、予約状況に合わせ運賃を常に変更することが認められています。現在はおもに長距離夜行路線で運賃変動が行われていますが、前述したIT化の進展により、今後は高頻度運行する昼行路線においても細かく運賃が変動していくと予想されます。「同じ日でも便(時間帯)によって運賃額が異なる」「同じ便でも、以前に予約した際の金額と、いま予約する際に適用される金額が異なる」といった状況が増えそうです。
これらのケースでは、便を変更した際、元の予約との差額が発生します。このときに問題となるのがコンビニ決済です。
コンビニ決済は、いつか廃止になるでしょう。
スマホで完結するスタイルに移行していくかと感じます。
ただ、後払いでコンビニで支払いをするのは残りますね。
一部の事業者では、順次切り替えを進めています。
当日乗車の窓口は残るものと感じます。