午前4時 山手線一番列車に乗ってみる 交錯する「朝の人」と「夜の人」 その人間模様

主要駅のたび入れ替わる客層 空港へ向かうと思われる人も

 動きがあったのは渋谷駅です。一気に20人以上が乗り込んで来ました。その大半は、深夜の街を楽しんだと思しき若い人。夜の延長を過ごしている人と新しい朝を迎えた人が混ざり合っている空間には、立ちながら眠りこける人も見られます。

 その後、新宿駅で10人ほどが下車しました。うとうとしていた人が発車メロディに起こされ、慌てて降りていきます。

 電車は進み、池袋駅で20人ほどが下車しました。渋谷駅から乗車した女性ふたり組の片方が、もうひとりの名を呼びホームへ連れ出していきます。入れ替わるように新たに乗り込んだ学生風のふたり組は、「チーフが云々」と小声で喋っていたので、きっと居酒屋バイト帰りなのでしょう。車内は再び閑散とします。

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改札口のシャッターが開く前の大崎駅(2020年2月5日、蜂谷あす美撮影)。

 巣鴨駅から70代前後と思われる4人組が乗車し、にぎやかなお喋りを始めました。服装からハイキングに行くことがうかがわれます。

 次に大きな動きがあったのは5時4分の日暮里駅です。スーツケースを引っ張る人、親子連れ、リュックを背負った人たちが駅到着前に立ち上がり、ドア付近に移動、一斉に下車していきます。きっと京成線に乗り換えて、成田空港を目指すのでしょう。

 気づけば周囲の年齢層は高めになっており、ツアーバス車内のような雰囲気になっていました。にぎやかな4人組が東京駅で下車すると、向かいに停車したJR京浜東北線から3人が乗り換えて来ます。さらに次の有楽町駅では通勤姿の7人が乗車。パンの入ったコンビニ袋を提げている人もいます。

【写真】山手線が突出して朝早い! ほかの路線の始発時刻

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コメント

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1件のコメント

  1. 経歴に大学名書く必要あるんでしょうか