ロボット戦闘車 本当に実現するのか? 電気犬 ゴリアテ ウラン9…続く試行錯誤の歴史

軍民問わず無人航空機が空を飛び交う昨今ですが、比べて地上を走り回るような無人兵器の話はあまり聞きません。発想は第1次世界大戦前からあり、各国において研究開発されてきたロボット戦闘車の、紆余曲折の歴史を追います。

ロボット戦闘車の先駆け ドイツの「ゴリアテ」と日本の「い号」

 ロボット戦闘車の先駆けとして有名になったのは、第2次大戦に登場したドイツの「ゴリアテ」です。全長1.5m、幅0.85mの、履帯(いわゆるキャタピラ)で動く有線式小型リモコン車に100kgの爆薬を積んだ「自走爆薬」で、障害物を遠くから破壊しようという工兵用の兵器でした。7500台以上生産されましたが、有線ゆえこれが切断したり故障が多かったりとあまり活躍しませんでした。

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イギリス軍に鹵獲されたドイツ軍の「ゴリアテ」遠隔操縦車。

 日本でも同時期に、ドイツの「ゴリアテ」と同じアイデアの遠隔操縦機材「い号」が作られています。技術交流は無く偶然の一致です。

 できるだけ安全に爆薬設置作業を行うという目的は同じですが、「い号」はもう少し大がかりでした。発電車、電動車、作業機、操縦器の4つの機材で構成され1個小隊で運用されました。爆薬を置いたら作業機はできる限り退避するということで、「ゴリアテ」のように自爆が基本ではありません。

 約300セットが生産され、対ソ戦に備えて満州に駐留する独立工兵第二七連隊が装備しましたが、実戦には使われませんでした。終戦後アメリカ軍が興味を持って、資料を収集していたようです。

 戦後も防衛庁(当時)が、M24軽戦車をベースに無人地雷処理車両を試作しています。地雷や爆薬を扱う作業が、どれだけ危険性の高い任務かがうかがえます。M24はオートマチックトランスミッションだったこともあり遠隔操縦は比較的容易で、試作車は完成したものの、肝心の地雷処理器材が完成せず日の目を見ませんでした。

 そして2020年現在、爆発物処理など危険な作業を支援する小型リモコン車はすでに多く使われるようになりましたが、自律的に動ける「ロボット戦闘車」といえるものには至っていません。たとえばロシアは2018年、「ウラン9」というロボット戦闘車をシリア内戦に持ち込みました。どこに敵が隠れているか分かりにくい市街戦で、ロボット戦闘車は期待されましたが、電波障害や操縦不具合などにより、兵士が近くで面倒を見てやらなければならず、実用化には尚早と評価されています。

【画像】アメリカの発明家が夢見た「電気犬」

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コメント

1件のコメント

  1. 電気犬と言うより電気牛だわ

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