「長距離昼行高速バス」5選 日本最長は10時間超 「あえて昼に長距離移動」の魅力とは
SAでの買い物に流れゆく車窓…長距離昼行高速バスの魅力とは?
長距離昼行高速バスには、夜行バスの「時間を有効に使える」「宿代を浮かせられる」などといったメリットはないものの、次のような「昼」ならではの良さがあります。JRバス「昼特急号」(東京~大阪)など、常時混み合っている路線も存在します。
美しい車窓が楽しめる
基本的にカーテンで閉め切られる夜行バスと違い、昼行バスは車窓を思う存分楽しめます。場所や区間によっては、絶景に出会えることもあるでしょう。
SA、PAでの買い物や軽食が楽しめる
夜行バスの運行時間帯は、一部の大きなSA、PAを除き、ほとんどのお店が閉まっていますが、昼行バスの運行時間帯であればそうしたことはないので、休憩停車中に買い物や軽食を楽しむことができます。ご当地のおいしいものを買い込み、車内で食べながら過ごすのも良いでしょう。前出した「スカイ号」のように、30分程度の食事休憩を設けている路線もあります。
夜行バスよりも運賃が安い場合も
運行路線やバス事業者によっては、夜行バスよりも安く移動できる場合があります。例としてJRバスの東京~大阪間で比較すると、3列シートの夜行「グランドリーム号」「ドリーム号」が最安6400円であるのに対し、同じ3列シートの「グラン昼特急号」「東海道昼特急号」は最安4900円と、夜行より1500円安く移動できるのです(2020年2月現在)。昼行が夜行よりも安いケースは、名古屋新潟線や「昼特急福井号」、福岡~鹿児島線「桜島号」(西日本鉄道ほか)などでも見受けられます。
夜行バスと比較しても遜色ない設備
これも運行路線やバス事業者によって異なりますが、夜行バスと比較して遜色ない車両が投入されているケースがあります。紹介した「昼特急」シリーズや名古屋新潟線のほか、北海道中央バスなどによる札幌~釧路、函館、網走の各路線などでも、夜行バスと同様の3列独立シート車が投入されています。また、福岡~宮崎間など九州の一部路線では、2+1配列(通路を挟んで2人掛けと1人掛け)で幅が広いシートを搭載した車両も見られます。
今回紹介した路線以外にも、日本全国各地には長距離昼行高速バスがいくつも存在します。速くて便利な新幹線や飛行機、寝ながら移動できる夜行バスもよいですが、たまには時間を忘れて、のんびりとバスで旅をしてみてはいかがでしょうか。
【了】
Writer: 須田浩司
自称「高速バスアドバイザー」。運行管理者資格所有。高速バス乗車1100回以上。 紙原稿・ネット原稿・同人誌・ブログなどを通じてバス・鉄道を中心とした 「乗りもの旅」の素晴らしさを伝える活動を行う。北海道在住。
寒気もろくにされず、密閉された狭苦しい空間の中に人と人とが近くて密集した状態が10時間以上も続く。
新型コロナウイルスに感染する危険が非常に高い環境ですね。こんな記事を今、掲載してかまわないとでも思っているのでしょうか。常識がなさ過ぎますね。
新幹線や飛行機と比較すれば、乗客数が少く、途中での乗客の入れ換えも無い分むしろ安全なのでは?
換気がなされていないってのも勝手な印象論だし、批判したいがための批判って感じ。