「空自最多の転勤族」F-2の第3飛行隊が5回目の引越 三沢から百里へ 60年以上の転勤歴

百里に移動したが、訓練は今後も三沢を使用

 かくして百里基地へ移動してきた第3飛行隊ですが、これからも三沢基地にたびたび出向くことが多いと考えられます。それは三沢基地の北側に、本土唯一の空対地射撃および爆撃の実弾訓練(爆弾のみ模擬弾を使用)が行える「三沢対地射爆撃場」があるからです。ここは在日アメリカ空軍と共同使用する演習場で、年間を通じて用いられています。

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青森県立三沢航空科学館に展示されているF-1戦闘機。第3飛行隊時代のスペシャルマーキングが施されている(柘植優介撮影)。

 三沢対地射爆撃場は、本州だけでなく九州や北海道の戦闘機部隊も対地射爆撃の訓練を実施する際に使用しています。訓練時は最寄りの三沢基地を拠点とすることが多いため、第3飛行隊についても百里基地に移動したとはいえ、対地訓練を行う際は三沢基地を利用することになるでしょう。

 第3飛行隊はこれまでF-86F戦闘機からF-1戦闘機、そして現有のF-2戦闘機へと2回、機種更新をしてきました。F-1戦闘機が配備されたのは1977(昭和52)年9月のことで、F-2戦闘機が配備されたのは2000(平成12)年10月のことです。

 2020年はF-2戦闘機の配備が始まってからちょうど20年の節目の年です。その節目の年に百里基地へ移動し、今後はおもに首都圏防空の任に就きます。

 しばらくのあいだ、F-2戦闘機は近代化改良が加えられて日本の空を飛び続ける予定のため、第3飛行隊の歴史もまだまだ続きそうです。

【了】

テーマ特集「【ミリタリー】国産戦闘機F-2、いま直面する後継機問題」へ

【写真】兜武者がにらみを利かすF-2特別塗装機 2019年 三沢基地航空祭

Writer: 柘植優介(乗りものライター)

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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