「新宿発の小田急」路線バスだとレア なぜか? 小田急バス長大路線「宿44」武蔵境行き

そもそも「小田急のバス会社」じゃなかった小田急バス

 では、小田急バスのおもな営業エリアはどのあたりなのかというと、神奈川県内では確かに小田急の鉄道線沿線が中心なのですが、都内では、吉祥寺や武蔵境と調布など、JR中央線と京王線のあいだが中心で、本社も調布にあります。

 小田急バスの前身は、武蔵野乗合自動車という、上記の都内エリアを営業していたバス会社で、小田急電鉄とは全く無関係でした。この会社を小田急が買収しグループ企業になったという経緯があるため、いまでも都内は、中心的な営業エリアが小田急沿線から少し外れているのです。

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「宿44」は1日2往復の運行(2020年3月、中島洋平撮影)。

 ちなみにもうひとつの新宿を発着する路線は、「宿44」と一部同ルートで、6月の日曜・祝日のみ運行される、新宿駅西口とよみうりランドを結ぶものです。系統番号もないこの約20kmの路線が、小田急の路線バスとしては最長路線です。

【了】

【路線図】小田急バスの長大路線「宿44」のルート

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