日本初EV救急車登場 特徴は排ガスを出さないのみならず 各種メリットと池袋配備のワケ

自動車の分野では、排気ガスによる地球温暖化をはじめとした環境への悪影響を減らすために、近年では大気汚染物質や温室効果ガスを排出しない「ゼロエミッション車」と呼ばれるものの開発が盛んです。その波は救急車にも届きました。

EV救急車が持つ特徴とは

――EV救急車のメリットを教えてください。

 メリットはふたつあります。まず、エンジン車と比べて低振動、低騒音のため、搬送する傷病者の負担軽減が可能なこと、そして排気ガスが出ないことです。

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池袋消防署に配備された日本初のEV救急車(画像:東京消防庁)。

――1回の充電で走れる距離はどれぐらいなのでしょう。

 国土交通省が定めたJC08モードの計算で約130kmです。

――EVという点以外に、これまでの救急車と異なる特徴などはありますか。

 傷病者室にある照明の光量調整が可能なほか、同乗者用として三点式シートベルトを備えた前向き座席が設置されています。さらに資器材やストレッチャー用の固定装置は、EN規格、いわゆるEU(欧州連合)の統一規格に基づいた耐衝撃性能を満たしたものが備わっています。なお電動ストレッチャーの搭載は、自治体消防向けの救急車として初めてです。

――EV救急車は、「ハイメディック」や「パラメディック」などと呼ばれる高規格救急車になりますか。それとも標準のベッド2床タイプの普通救急車、いわゆる2B型救急車と呼ばれるものですか。

 かつて総務省が定めていた高規格救急車の要件は、厳密には現在廃止されております。しかし、架装メーカーを含む各自動車メーカーは現在も当時の要件を満たす仕様として「高規格準拠」へ記載を変えて販売しており、一般的な呼称として「高規格救急車」と呼ばれることが多いです。本車両は総務省消防庁が現在定めている救急自動車の要件をすべて満たしているため、「高規格準拠」になります。

【写真】日本初のEV救急車の内部

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