新型コロナが鉄道の現場で流行したら? 運行支える多様な職種 緊急ダイヤは想定済も…

すぐに交代がきかない運転士や車掌 ニューヨークでは鉄道利用制限も

 感染爆発が発生しているニューヨークでは、MTA(都市交通局)職員の大規模感染が確認され、大きな問題となっています。このため、地下鉄も乗務員不足により運行本数が激減しました。同局ウェブサイトには「エッセンシャルワーカーや緊急の医療案件ではない人は、地下鉄・バスを利用しないでください」と掲げられており、いまだ鉄道の通勤利用者が多い日本の都市圏と比べて、数段上の深刻さであることも分かります。

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エッセンシャルワーカーに数えられる鉄道の運転士。写真はイメージ(2018年1月、恵 知仁撮影)。

 では、鉄道の現場における新型コロナウイルスの感染拡大は、実際にどのような影響を与えるのでしょうか。

 まず運転士、車掌などの乗務員への感染は、ニューヨークの例を見ても分かるように、ダイレクトに鉄道運行を揺るがすことになります。たとえば運転士になるには「動力車操縦者運転免許」の資格が必要です。しかし免許があってもすぐに運転できるわけではなく、仮に一度運転士を退いたスタッフを呼び戻すとしても、単独で運転させるには、一定期間の訓練を施さなければなりません。

 また、車掌についても訓練が必要となり、同様のことがいえます。感染リスクを抑えるため、すでに車内巡回などの車掌業務を中止しているところも多いようです。

【写真ギャラリー】普段は見えない鉄道の様々な「現場」

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コメント

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1件のコメント

  1. >駅係員、定期券の払い戻しで接客業務増 指令員の感染も危惧

    これで感染してしまうのはいかにも勿体無い。コロナ流行から終息までの日数をそのまま定期券の有効期間を延長することで自動的に処理すると良いのでは?