長持ちすぎる軍用機5選 2020年に現役のレシプロ複葉機や日本仕様「ファントムII」ほか
ついに親子3代で乗る機体になってしまった「B-52」
旅客機でも知られるボーイングが設計し、1955(昭和30)年に運用を開始したB-52戦略爆撃機は「成層圏の要塞(ストラトフォートレス)」の異名と共に、冷戦期アメリカの攻撃力を象徴する機体でした。
元々はソ連及びその衛星国家を、開戦と同時に核攻撃するための戦略爆撃機でしたが、その役目をミサイルに譲ったあとも、圧倒的な搭載量や堅実な設計を強みに、通常爆弾の搭載量増加や、巡航ミサイルの発射機能を備えるなど、複数回の改修を経て時代の変化にも高い適応性を発揮しています。
アメリカ空軍は2045年まで同機を運用する予定で、すでに親子3代でB-52乗りという人もいるようです。
長い運用歴の割に初陣は最近の「Tu-95」
旧東側陣営でB-52に相当するのが、ソ連のツポレフ設計局によって開発されたTu-95戦略爆撃機です。1956(昭和31)年運用開始で、二重反転プロペラのターボプロップエンジンが特徴です。西側では「ベア」のコードネームで知られ、たびたび日本周辺にも姿を現し、配備から60年以上経過した現在でも、スクランブルで上がった航空自衛隊機に写真を撮影されています。
ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と様々な戦場を経験したB-52と違い、Tu-95が初めて戦場に投入されたのは、意外なことに2015(平成27)年と、わりと最近のことです。シリア内戦でアサド政権軍を支援するため、巡航ミサイル攻撃を行いました。
なお、ロシア政府および当時の旧ソ連政府が公表していないだけで、1980年代のアフガニスタン紛争や1990年代のチェチェン紛争にも投入されていたという噂もあります。
C130も運用長くないかな?