新型コロナでANA国内線の乗り方 どう変わったのか? 実際に乗ってみたら色々違った

新型コロナ感染拡大にともなう緊急事態宣言が解除され、国内航空線は利用者が少しずつ回復傾向だそうです。しかし空港の使い方、飛行機の乗り方は、これまでと一緒ではありません。ANA機を取材し、その変化を体験してきました。

各所に違いが見られるチェックインから搭乗まで

 新型コロナウイルスの影響で、飛行機の乗り方は大きな変化を迫られています。そのようななかANA(全日空)が、「ANA Care Promise」の名のもと、空港や機内での衛生対策について新たな方針を打ち出しました。同社が「空の旅の新たなスタンダード」として提供していくサービス内容を2020年6月4日(木)、実際に体験してきました。

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新たな新型コロナ感染対策が施されたANAのボーイング777型機の客室(2020年6月4日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ANAによると、新型コロナウイルスの感染拡大にともない発出されていた非常事態宣言が5月25日(月)にすべて解除されたのち、国内線利用者は発出期間中とくらべて回復傾向にあるそうです。そのようななか、同社が乗り入れる羽田空港第2ターミナルでは、ANA機に搭乗する人に対し空港から機内まで、利用者の不安を払拭すべく、より高い衛生レベルを目指す工夫が見られます。

 羽田空港のカウンターは、飛沫感染を防ぐためのビニールカーテンが貼られ、そこから出る際、地上係員はフェイスシールドとマスクを装着します。シールドはひとりにつき1個支給されているそうです。カウンターや搭乗口など、利用者が列を作るエリアの床は、シールで足跡や線が描かれており、この上に並ぶようにすることでいわゆる「ソーシャルディスタンス」を保てます。自動チェックイン機はこれに加え、並んでいる機械の一部を休止し、これにより横方向の距離も確保できるようにされていました。

 保安検査場や搭乗口付近といった、飛行機に乗るまでの各ポイントに、消毒液などが置かれているのもこれまでと大きく違う点で、これは羽田を皮切りに今後、順次全国へ拡大していく予定です。また羽田などの空港の保安検査場は通過前に、サーモグラフィーによる搭乗者の体温確認が実施されています。

 飛行機に乗り込むまでに発行される、保安検査の通過証などの紙類は、これまでスタッフが手渡ししていましたが、利用者がより安心して利用できるよう、利用者自身が機械から直接受け取るスタイルへ。こちらも今後、ANAが就航する全国の空港へ拡大する予定です。

【写真】高い衛生レベルを実現するB777の排気口

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コメント

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2件のコメント

  1. 新型コロナウイルスが収束したら、マスクの着用必須はなくすか緩和してほしいと自分的には思っているんだけど・・・。

    マスクをすると息苦しくなる時があるので・・・。

  2. マスクもそうだけど防疫には手袋も必須じゃないのかな ?と