地下鉄の駅出入口にある謎のくぼみ その目的は? 強化ガラスで完全防備の地下鉄出入口

東京メトロの駅出入口に、背の高くない「くぼみ」があります。また近年、強化ガラスなどで全体的に覆われた駅出入口も存在。地下鉄として避けては通れない「地下への浸水」対策です。ちなみに止水板、持ってみたら意外と軽かったです。

意外と軽かった地下鉄の止水板

 東京メトロの駅出入口に、腰ぐらいまでの高さの、何かがはまりそうな「くぼみ」が見られます。

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矢印の先、千代田線二重橋駅4番出入口にある「くぼみ」(2020年3月、恵 知仁撮影)。

 これは、水害により地下へ水が流入するのを防ぐ「止水板」を設置するためのもの。1枚の高さが35cmの止水板を、出入口をふさぐように置くことにで、およそ90cmの高さまで水を防げます(止水板は3枚まで重ねて使用可能)。出入口を完全にはふさがないため、止水板を設置しても、またいで避難しやすいのも特徴です。

 東京メトロによると、止水板の内部は空洞になっており、水が来るとそれによって重くなる構造とのこと。実際に持ってみましたが、見た目より軽いものでした。

 ちなみに東京メトロの駅通路などで、有事に備えて置かれている止水板を見かけることもあります。

【写真】実際に地下鉄の駅入り口へ、いろんな「フタ」をしてみた

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コメント

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2件のコメント

  1. 東西線の門前仲町・茅場町間の線路上に防水扉があったと記憶するが、(隅田川を渡る地点に限らず)他路線にも存在するのだろうか?

  2. ビルの地下と直接つながる通路もたくさんあります。 おそらくシャッターやビル自体の防水対策だと思いますが、次回の記事にしてもらえたら。 地下鉄自体が浸水の危険が高いのは自明。 線路の地上から地下への出入口に隔壁などの記事もありますから、対策全体の記事を何回かに分けてでも。