京阪奈にまたがる学研都市 そこを取り巻く鉄道新線計画とは 北陸&リニア新幹線構想も

京阪が関わる松井山手 近鉄が関わる学研奈良登美ヶ丘

 松井山手は人気急上昇のエリアです。JR学研都市線の駅には快速が停車し、大阪の中心部まで約35分と、アクセスも良好です。

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大阪メトロ中央線の20系電車。近鉄けいはんな線へ乗り入れる(画像:写真AC)。

 同駅周辺はマンションやホテルなども建ち並びますが、実はこのエリアの仕掛け人は、沿線外の京阪グループなのです。もともと同駅は、「京阪東ローズタウン」の開発に際しての京阪からの請願駅でした。

 2020年現在も宅地開発は進められており、京阪の主要駅である大阪府内の樟葉駅までの直通バス、さらには京都駅や関西空港までの直行バスが走るなど、沿線ではないものの、京阪が力を入れているエリアです。そんな松井山手に新幹線駅が建設されれば、学研都市でもより存在感が増してくるものと考えられます。

 しかし、JR学研都市線の松井山手~木津間がいまだに単線なので、学研都市の主要エリアに近い祝園駅(京都府精華町)方面へのアプローチを充実させるには、複線化も必要となるでしょう。

 学研都市南部に位置する学研奈良登美ヶ丘を見てみます。2006(平成18)年にけいはんな線の生駒~学研奈良登美ヶ丘間が開業し、現在は大阪メトロとの相互直通運転により、中央線を経由して大阪市中心部と直結。こちらは近鉄不動産によって、2020年現在も開発が進められています。

 そんな学研奈良登美ヶ丘駅の終端を見ると、線路が先に延びようとする形で止まっているのがわかります。延伸計画がありますが、実はふたつのエリアで誘致を争っています。

【地図】学研都市エリアの位置関係 計画路線も

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コメント

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3件のコメント

  1. >京阪の主要駅である大阪府内の樟葉駅までの直通バス、さらには京都駅や関西空港までの
    >直行バスが走るなど、沿線ではないものの、京阪が力を入れているエリアです。
    南海バスが京阪バスと共同運行(というか京阪バスの予約センターで南海高速バスが予約できる)の関係もあってか、神戸・大阪・京都~長野線以外の高速バス(そもそも通らない大阪~徳島線除く)が松井山手駅至近の京田辺PAに停車するんですよね(なんばや関空に行くバスも停車するのはここです)。単独運行の明光バス(京都~白浜線)も停車するという状態。

  2. 「つくばみらい学術研究都市」とは?ググってもこの記事しか出てこないようです。
    さすがに適当すぎて記事自体の信頼性にも疑問符を付けざるを得ないです…

  3. 近鉄けいはんな線の生駒以東(生駒駅 - 学研奈良登美ヶ丘駅間の8.6 km)は,近鉄が第2種鉄道事業者,奈良生駒高速鉄道株式会社が第3種鉄道事業者となっている。
    奈良生駒高速鉄道株式会社は第3セクターであり,同社のホームページによると,その出資比率は自治体が50%(奈良県・生駒市・奈良市),民間が50%(近畿日本鉄道・日本政策投資銀行他38社)である。このままの出資比率を維持するのであれば,京都府や京都府内の市町村の出資がないので,けいはんな線の京都府下への延伸は考えられないだろう。
    リニア新幹線の奈良市附近駅は,奈良市の地形条件を考慮すると関西線平城山駅や近鉄京都線高の原駅の近傍に設置される可能性が高いために,高の原駅への延伸の可能性が最も高いのではないだろうか。