京阪奈にまたがる学研都市 そこを取り巻く鉄道新線計画とは 北陸&リニア新幹線構想も

リニア中央新幹線の新駅「奈良市附近」 今後もインパクトを持つ学研都市

 2027年の開業を目指して東京~名古屋間の建設が進むリニア中央新幹線は、2040年には名古屋~新大阪間の延伸も計画されています。

 中央新幹線は現在、「1県1駅」を基本として計画されており、その新駅の場所も注目されています。候補である「奈良市附近」には、奈良市以外の大和郡山市や生駒市といった近隣の自治体も名乗りを上げていますが、京都府知事は京都もそれに含まれると言及。同じ学研都市エリアで、京都府と奈良県はけいはんな線に続き、こちらも誘致合戦となっています。当然、リニア新駅が学研都市エリアに建設されれば、さらなる発展につながるでしょう。

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リニア中央新幹線のL0系試験車(2018年10月、恵 知仁撮影)。

 ただ、これらはあくまで計画で、人口減少の影響を受けてこのまま利用客が増えないと見込まれれば、新線、新駅計画自体が頓挫することもあります。実際、学研都市は計画人口を下回っています。

 とはいえ新駅計画が実現すれば、関西エリアにとって学研都市の重要性がさらに増してくるはずです。たとえば、街と鉄道を一体的に整備したつくばエクスプレスにおいて、路線開業後に沿線人口が増加した例を見るに、学研都市の鉄道新線計画が大きなインパクトを与えることは間違いないでしょう。近い将来、新たな可能性を感じさせる学研都市エリアの今後の動きに目が離せません。

【了】

【地図】学研都市エリアの位置関係 計画路線も

Writer: 西上いつき(鉄道アナリスト・IY Railroad Consulting代表)

大阪府出身。大学卒業後、名古屋鉄道にて運転士・指令員として鉄道運行に携わる。退職後、シンガポールの外資系企業にて国際ビジネスに従事。帰国後は東京を拠点として活動し2019年にIY Railroad Consulting設立、コンサルティング・セミナー・海外向け鉄道関連事業等を行う。東京交通短期大学・特別講師。著書に『電車を運転する技術』。

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コメント

3件のコメント

  1. >京阪の主要駅である大阪府内の樟葉駅までの直通バス、さらには京都駅や関西空港までの
    >直行バスが走るなど、沿線ではないものの、京阪が力を入れているエリアです。
    南海バスが京阪バスと共同運行(というか京阪バスの予約センターで南海高速バスが予約できる)の関係もあってか、神戸・大阪・京都~長野線以外の高速バス(そもそも通らない大阪~徳島線除く)が松井山手駅至近の京田辺PAに停車するんですよね(なんばや関空に行くバスも停車するのはここです)。単独運行の明光バス(京都~白浜線)も停車するという状態。

  2. 「つくばみらい学術研究都市」とは?ググってもこの記事しか出てこないようです。
    さすがに適当すぎて記事自体の信頼性にも疑問符を付けざるを得ないです…

  3. 近鉄けいはんな線の生駒以東(生駒駅 - 学研奈良登美ヶ丘駅間の8.6 km)は,近鉄が第2種鉄道事業者,奈良生駒高速鉄道株式会社が第3種鉄道事業者となっている。
    奈良生駒高速鉄道株式会社は第3セクターであり,同社のホームページによると,その出資比率は自治体が50%(奈良県・生駒市・奈良市),民間が50%(近畿日本鉄道・日本政策投資銀行他38社)である。このままの出資比率を維持するのであれば,京都府や京都府内の市町村の出資がないので,けいはんな線の京都府下への延伸は考えられないだろう。
    リニア新幹線の奈良市附近駅は,奈良市の地形条件を考慮すると関西線平城山駅や近鉄京都線高の原駅の近傍に設置される可能性が高いために,高の原駅への延伸の可能性が最も高いのではないだろうか。