施工対象は2720両 東京メトロ全車内に抗菌コーティング 「安心してご利用いただきたい」

新型コロナウイルス感染拡大防止の一環で、鉄道車両は窓を開け換気しながら走行するなど、策が講じられています。東京メトロは今回、車両内に抗ウイルス・抗菌効果のあるコーティング剤を噴霧する様子を公開。どのようなものでしょうか。

コーティング済み目印は「抗ウイルス・抗菌処置済」ステッカー

 東京メトロはこれまでも、車両の定期検査などに合わせて15日ごとに、車内の清掃を行っています。従来は、その際にアルコールを含む消毒液を用いて作業していましたが、今後は界面活性剤を混ぜた補助剤も使用するとしています。

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コーティング実施済みの車両には、「抗ウイルス・抗菌処置済」のステッカーが貼付される(2020年7月9日、大藤碩哉撮影)。

 ただし、今回から始めたコーティング剤の効果がどの程度維持されるかは検証中とし、東京メトロとしては今後も効果を注視しながら、清掃、消毒作業に努めるといいます。

 ちなみにコーティング剤は、インフルエンザウイルスや大腸菌、黄色ブドウ球菌などへの抗ウイルス・抗菌効果が認められている一方、人体への影響はないとのことです。

 東京メトロは車両以外の場所においても、換気したり飛沫感染防止用ビニールシートを設置したりするなどの感染症対策をすすめています。ほかにも実証実験の段階ではあるものの、駅構内でロボットを活用した消毒を行っています。

 東京メトロは「お客様にはより安心して地下鉄をご利用いただきたい」としています。

【了】

【写真】車両内にコーティング剤をプシュー!

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