双胴の悪魔が日本じゃ「ペロはち」呼ばわり? 超有名人も愛用の米「ライトニング」戦闘機

最新鋭ステルス戦闘機F-35「ライトニングII」の前には初代「ライトニング」というべき戦闘機が存在します。F-35の開発元であるロッキード・マーティンが初めて造った本格的軍用機の評価と、それに乗っていた意外な有名人とは。

航続力、スピード、上昇性能の3拍子揃った優秀機の「評価」

 P-38が誕生する端緒になったのは、1935(昭和10)年にアメリカ陸軍が要求した高高度迎撃戦闘機の開発計画です。

 アメリカ陸軍では同時期、高高度飛行性能に優れた4発エンジンのB-17戦略爆撃機を開発していましたが、敵国が同じような戦略爆撃機を用いた場合、自国に迎撃できる戦闘機がないことが不安視されました。その結果、高高度における飛行性能が優れた戦闘機を並行して開発することにしたのです。

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P-38「ライトニング」戦闘機(画像:アメリカ空軍)。

 ロッキードの設計案はアメリカ陸軍のコンペを勝ち抜き、1937(昭和12)年6月に「XP-38」の型式名で試作機の発注を受けます。それから約1年半後の1939(昭和14)年1月27日に初飛行に成功すると、わずか2週間後の2月11日には、西海岸のカリフォルニア州から東海岸のニューヨーク州にむけて北米大陸横断を行い、途中で給油のために2回着陸したものの7時間2分で達成。最高速度や上昇速度などもアメリカ陸軍の要求を上回っていたため、さっそく量産が命じられ、同年9月にP-38戦闘機として制式化されました。

 当初、P-38は翼の異常振動や片側エンジン停止時の横転のしやすさといった問題を抱えていたため、危険な戦闘機というイメージがアメリカ陸軍パイロットに蔓延していたそうですが、各種改良によってそれらも徐々に改善されます。

 第2次世界大戦では、1942年半ば以降から実戦投入されるようになり、ヨーロッパ戦線と太平洋戦線の両方で用いられました。しかし、高速性を追求して開発された戦闘機であったため、太平洋方面では、旋回性能に優れた日本軍戦闘機と相まみえた場合、格闘戦に持ち込まれると分が悪かったことから、緒戦では日本軍戦闘機に撃墜されることが多く、そこから冒頭の「ペロはち」と呼ばれたようです。

【写真】操縦桿ではなくハンドルで操作するP-38のコクピット

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コメント

2件のコメント

  1. ペロハチと言われたP38を乗機としたボングとマクガイアが、アメリカのNo.1及びNo.2のエースパイロットになった。しかも彼らの戦場が太平洋戦線だったのは、皮肉ですね。

    どの国もなし得なかった対戦闘機戦をこなせた双発戦闘機を開発したロッキード社は、凄いと思います。

  2. 作戦計画を持ち込まれたとき(手勢では難しいけど)陸さんなら航続距離に優れた飛行機持ってるからやれるでしょう、と手柄をライバルに譲るような提案を出来る海軍大将、結構すごい人物だったんだなハルゼー氏。

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