「走ルンです」こと209系にそっくり 実はJR唯一の特徴を持つ常磐線E501系 なぜ少数派に?

JR常磐線の土浦~いわき間で見られる少数形式のE501系は、かつて京浜東北線を走った209系とそっくりな見た目です。取手駅以北の輸送力強化を目的に導入され、JR唯一の特徴を持っていましたが、逆にそれがアダともなった車両です。

「取手以南の輸送力を以北にも」だったが…

 こうしてE501系は上野~土浦間で運用に就きますが、通勤ラッシュ時の輸送力強化を除くと、ロングシートでトイレなしといった通勤形であることが、ロングランには不向きでした。

 このため、ベースとなった209系が「重量半分・価格半分・寿命半分」を目標に、レンズ付きフィルムの製品名にたとえて「走ルンです」との異名が付けられるほど大量製造されたのとは対照的に、少数で製造が打ち切られました。さらに、2005(平成17)年に後継車両のE531系電車が登場したこともあり、運用区間は土浦駅(茨城県土浦市)以北と水戸線のみに限定されてしまいます。

 冒頭で述べた通りE501系は現在、土浦~いわき間を走っています。一部の編成は車内にトイレが追加設置されるなど、近郊形のようなサービスが見られます。性能面では常磐線全線を走ることができ、同時に輸送力も高い車両です。本来の高性能さを発揮し、また上野駅まで乗り入れる日は来るのでしょうか。

【了】

【写真】E501系のベースになった「走ルンです」

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コメント

1件のコメント

  1. JR常磐線の移り変わりも見て来ましたが昭和末期(59年以降)に活躍してた

    103系の10両編成は首都圏各地でも見られましたが、常磐線の

    [上野⇔松戸⇔我孫子⇔取手・成田間]

    での運用で見られる15両編成は圧巻でしたね。

    1時間に1~2本の成田線(我孫子線)

    に直通するのは取手寄り5両が我孫子止まり(発着)で分割併合シーンが当駅構内で見られました。

    多分、415系の編成に準じた組成にはならなかったけど停車駅のホームの長さが15両編成に合わせてたからでしょうね。

    415系は基本7両・8両(4×2)が上野⇔土浦間の日中の編成ですが、朝夕のラッシュ時には15両編成が当然の様でした。

    昨今ではNゲージの模型で所持してるだけですが103系はGMキット製作、415系シリーズは401・403系及び415系0番台に付いては同じくGMキットで改造製作してます。

    415系の1500番台は211系が種車としてこれから改造製作します。

    501系は完成品として今年か来年春くらいに販売予定らしいですが、完成品は割高なので購入は考えてます。