「尾瀬夜行で新潟、抜けられる…!」超秘境バスルート 東武が商品化 酷道険道 遊覧船も

「洗い越し」のある酷道をバスがゆく! 尾瀬散策も可能

 例年なら6月からスタートする「尾瀬夜行23:55」ですが、2020年は新型コロナの影響で8月から、「1名で2席確保」というソーシャルディスタンスに配慮した形で運行されています。浅草から終点、会津高原尾瀬口駅には朝3時18分着。3時50分頃までは列車内で仮眠もできます。この列車の利用者専用の尾瀬沼山峠へ向かう会津バスは、4時20分に発車します。

 バスは国道352号をひた走り、福島県檜枝岐(ひのえまた)村の中心部を経由し、5時50分、尾瀬御池に到着します。バスはここからさらに20分、マイカー規制区間を走りハイカーを沼山峠まで運びます。大型駐車場と観光施設があるここ御池は、マイカーからシャトルバスへ乗り換える拠点ともなっているのです。

 しかし、尾瀬口乗船場行きのバスが来るのは9時20分。およそ3時間半も時間が空いてしまいますが、公共交通だけで尾瀬を越える今回のルートで唯一、「尾瀬らしい散策が楽しめるチャンス」なのだとか。

「駐車場の近くには板張りの遊歩道などがあり、御池田代、姫田代などを気軽に散策できます。清らかな湿原、季節の花々を楽しめるほか、ウグイスの谷渡りも聞こえてきます」(東武鉄道 担当者)

 また、御池の駐車場へ次々とやってくるバスも見どころとのこと。御池~沼山峠のシャトルバスとして運行されている中国BYD製の電気バスなど、珍しい車両もあるそうです。なお、2020年は新型コロナの影響により、尾瀬の観光施設は休館・休業している箇所もあります。

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御池から尾瀬口乗船場へ向かう会津バスの車内。国道352号は林道の様相を呈する(画像:東武鉄道)。

 尾瀬御池9時20分発の尾瀬口乗船場行きバスに乗り換え、再び国道352号を進みます。御池から先は「樹海ライン」の異名を持ち、冬季には閉鎖される区間です。片側1車線ずつあった道は幅が狭まり、バス1台が通るのがやっと。さらには、沢水が道路に流れる箇所を横断する「洗い越し」もあるという、いわゆる「酷道」を走り抜け、新潟県へ入ります。

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