バス業界 今度こそ再起なるか Go Toトラベル「東京追加」でどう変わる?

新型コロナウイルスの影響で落ち込んだバス需要、その再起への期待がかかっていた「Go Toトラベル」キャンペーンも、「東京除外」の終了でいよいよ本格化します。この間、事業者や自治体も試行錯誤を重ね、状況は変化しています。

九州ほぼフリーパスで全体35%引きのアイデア商品も

 意外な方法で、システム改修の負担をクリアした旅行会社もあります。西鉄旅行は、自社で契約がある九州各地のホテルや旅館と、九州内の高速バスや路線バスなどが乗り放題となる「SUNQ(サンキュー)パス」をセットにした商品を設定しました。

「SUNQパス」で乗り放題となる高速バスには予約が必要な路線もありますが、旅行者自身が電話やウェブで予約することになっています。旅行会社がパッケージ商品の申し込みを受け付ける時点では、高速バスの座席確保まで行う必要がありません。さらに、旅行会社で「SUNQパス」を申し込んだ場合、旅行当日にバウチャー(引換券)や予約確認メールをバス事業者の窓口でパスに引き換えるオペレーションは、以前から確立済みです。

 つまり、「SUNQパス+宿泊」であれば、システム改修することなく、パッケージ料金全体の35%引きが実現したのです。もちろん、旅行者は往復の高速バスに加え、旅先での路線バスや一部の航路なども「SUNQパス」を見せるだけで利用できるので便利です。目立ちませんが、アイデア商品といえるでしょう。

Large 20200912 01
九州の路線バスや高速バスが乗り放題になる「SUNQパス」にはいくつかの種類がある。パッケージで申し込むとパス代部分も割引となってお得(画像:SUNQパス運営委員会)。

 各地の自治体も観光客の誘致に乗り出していますが、「観光客=団体」と捉え、貸切バスを使うツアーへの補助金を設定する例が見られます。しかし、多くの学校は授業の遅れから遠足や修学旅行を縮小し、また旅行会社のバスツアーを好むシニア層は出控えを続けており、団体旅行の需要回復は遅れそうです。冬場のスキー合宿などターゲットを決め、戦略的に誘致に取り組むのでなければ、効果はいまひとつでしょう。

 そうしたなか、県として、個人旅行に焦点を当てた助成を打ち出しているケースもあります。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  4. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  5. バス運転士「辞めないで」 東京都が“給与の手当”を10年間補助! 独自の定着支援で「路線廃止」を防ぐ
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開