キャノピーあると邪魔!? 開放式操縦席の方が高評価だったイタリア戦闘機MC.200とは

第2次世界大戦の前半、イタリア戦闘機の主力を務めたアエル・マッキ社製のMC.200型。当初その操縦席は、近代的な水滴型のガラス風防に覆われていましたが、初期生産後は開放式に「退化」しています。いったいなぜ風防を外してしまったのでしょう。

水滴型の密閉式風防から開放式へあえて「退化」したワケ

 アエル・マッキが開発したMC.200型戦闘機は、名門フィアットのG.50型戦闘機やレッジアーネのRe.2000型戦闘機よりも高性能で、最優秀機の判が押されて主力戦闘機になります。

 この成果こそ、水上機レースで実績を積んだカストルディ技師の設計の優秀さを示したのでした。

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1942年2月、ロシア戦線スターリノ基地における第22独立航空群所属のMC.200型。前方が傾斜して猫背に見える独特なシルエットだった(吉川和篤作画)。

 しかしMC.200型戦闘機は第3シリーズ初期型の生産機まで、空力的に優れた水滴型でスライド式のガラス風防を装備していたものの、その後の生産された機体では、なぜか空気抵抗も増す前面風防のみの開放式に仕様変更されてしまいます。

 現代の目で見ると、ある意味「退化」に思えなくもない改修ですが、これには真っ当な理由がありました。

 当時、風防に使われたプレキシガラス(アクリルガラス)はまだ透明度に問題のあるもので、なおかつ製造技術の限界からガラス面(透明部分)を大きくとることができず、フレームの多い設計とならざるをえない構造でした。そのため、風防があると逆に視界が遮られるとパイロット達は主張したのです。

【写真】「オープンエアになる前」のMC.200型 密閉式キャノピーで量産機よりも近代的!?

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