ちょっと顔が違う205系いろいろ 各地のJR線を走るも実は同胞?
JR山手線や横浜線、埼京線など首都圏の主要路線でかつて205系電車が使われていましたが、JR東日本にはこれらと外見が少し異なる205系も存在します。そのほとんどが中間車を改造した編成です。
中間車を先頭車に改造した205系
JR東日本とJR西日本には2020年10月現在も、205系電車が走る路線があります。
205系は1985(昭和60)年から、首都圏の山手線や埼京線、京阪神圏のJR京都線・JR神戸線(東海道本線・山陽本線)など、都市部の主要路線向けに製造された車両です。1987(昭和62)年に国鉄が分割民営化されJRとなった後も製造は続きました。山手線でいえば、現在のE235系電車の2代前にあたる車両です。
「205系」と聞きすぐ思い浮かぶ姿は、ヘッドライトやテールライトが腰の位置にあり、前面窓が左右非対称なタイプでしょう。これは主に「0番台」に区分されます。
ところがJR東日本には、ライトが上部、窓が大きな1枚タイプ、行先がLED表示――など、前面の見た目が大きく変った205系が存在します。元々中間車として使われた車両を改造したため、見た目が異なるのです。
例えば、川崎市内の南武線浜川崎支線(尻手~浜川崎)は205系の1000番台が使われています。自動放送装置を搭載するなど、ワンマン運転向けに改造されています。浜川崎支線の隣、川崎市と横浜市の工業地帯を走る鶴見線は、205系の1100番台が使われています。
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