「並行在来線準備会社」は何を準備しているのか? 北陸新幹線敦賀延伸に向けて進む計画

2023年春、北陸新幹線の金沢~敦賀間が延伸開業します。これに伴い並行在来線であるJR北陸本線のうち、福井県内の運営が第三セクターの並行在来線準備株式会社に引き継がれます。開業まで、同社は具体的に何をしているのでしょうか。

JR北陸本線の石川県境~敦賀間が「福井県並行在来線準備株式会社」に

 北陸新幹線の金沢~敦賀間は2020年8月にすべてのトンネルで掘削が完了。引き続き2023年春の開業を目指し工事が進んでいます。新幹線が開業すると、並行在来線であるJR北陸本線の同区間はJRから経営が分離され、石川県区間が第三セクター方式のIRいしかわ鉄道に、福井県区間が同じく第三セクター方式の新会社にそれぞれ受け継がれることに。このうち福井県区間の新会社は「福井県並行在来線準備株式会社」という名称で設立され、現在は開業に向けた準備が進められています。

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現在は東京~金沢間を結ぶ北陸新幹線(画像:写真AC)。

 ところで今しがた「開業に向けた準備」とさらっと書いてしまいましたが、目に見える形で変わっていく工事とは異なり、並行在来線開業に向けた準備会社は何をしているのか気になるところ。そこで同社総務企画課の小澤潤仁さんに教えてもらいました。

 福井県並行在来線準備株式会社が設立されたのは2019年8月のこと。当初は社長と社員3人の計4人体制でスタートしました。主たる業務は社員の採用育成です。2023年春の開業までに全部でプロパー社員約100人の採用を目指しており、2020年4月には約30人が一期生として入社しました。

【福井県内のルート】北陸新幹線の延伸区間と並行在来線

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