「並行在来線準備会社」は何を準備しているのか? 北陸新幹線敦賀延伸に向けて進む計画

2023年春、北陸新幹線の金沢~敦賀間が延伸開業します。これに伴い並行在来線であるJR北陸本線のうち、福井県内の運営が第三セクターの並行在来線準備株式会社に引き継がれます。開業まで、同社は具体的に何をしているのでしょうか。

2021年夏ごろには新社名や制服などが決定

 一方、本社部門としては2020年6月にJRから出向の社員を迎え入れ、新たに運輸計画課を立ち上げました。運輸計画課では、国土交通省に提出する「鉄道事業許可申請書」や安全・安定した運行を確保するための規則の作成など、書類面の業務を行っています。

Large 20201030 01
1981年から2014年に誕生した元国鉄やJR、私鉄の第三セクター鉄道会社名を羅列。

 さて、福井県並行在来線準備株式会社はこれから開業に向けてどのように動いていくのでしょうか。具体的な動きを決めるのは、県や沿線自治体、利用者団体などで構成される並行在来線対策協議会で作成されている「福井県並行在来線経営計画」です。経営計画には会社の運営にあたっての基本方針などが盛り込まれます。2021年の1、2月ごろに策定される予定で、以降はこれに沿って会社は準備を進めていくそうです。

 どういった社名になるのかも気になりますね。現在は「福井県並行在来線準備株式会社」と非常に長い名称ですが、公募などの手続を経て、2021年の夏ごろには「○○鉄道」「○○電鉄」といった名称に変更される見通しです。社名が決定したのちは、ロゴや制服、車両のデザインなど、「見える部分」についても順次定まっていくこととなります。

 話を伺った小澤さんは、会社設立時の社員の一人ですが、元々は福井県の職員です。公務員が民間の株式会社に出向できる年限は決まってることから、開業時に社員として立ち会うことはできないそうですが、「県の職員として県民の暮らしと経済を支えていきたいです」と語ってくれました。

【了】

【福井県内のルート】北陸新幹線の延伸区間と並行在来線

Writer:

1988年、福井県出身。慶應義塾大学商学部卒業。出版社勤務を経て現在に至る。2015年1月にJR全線完乗。鉄道と旅と牛乳を中心とした随筆、紀行文で活躍。神奈川県在住。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス