「並行在来線準備会社」は何を準備しているのか? 北陸新幹線敦賀延伸に向けて進む計画

2023年春、北陸新幹線の金沢~敦賀間が延伸開業します。これに伴い並行在来線であるJR北陸本線のうち、福井県内の運営が第三セクターの並行在来線準備株式会社に引き継がれます。開業まで、同社は具体的に何をしているのでしょうか。

入社した一期生らはJRで研修中

 当初は富山県のあいの風とやま鉄道や石川県のIRいしかわ鉄道など、同じ北陸本線出身の並行在来線に倣い、開業2年半前にあたる2020年夏ごろの会社設立を予定していました。しかし前述のとおり、実際に会社が設立されたのは開業3年半前にあたる2019年8月。背景には福井県が全国トップクラスの有効求人倍率を誇ることがあります。

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JR北陸本線などで使われる521系電車(画像:写真AC)。

 短期間で一気に100人を採用するのは難しく、また県内の他企業の採用活動に影響を及ぼすことを防ぐため、設立時期が前倒しになったと小澤さんは語ってくれました。開業時には同社で採用した約100人に加え、JRからの出向社員約200人の合計約300人体制となるそうです。そして開業10年後には「社員総プロパー化」が見込まれています。

 採用は運輸職と鉄道技術職の2つの職種に分かれており、さらに鉄道技術職は車両、施設、電気といった3つの系統に区分されています。2020年4月に入社した一期生たちは現在、JRに出向し、運輸職であれば福井県内の有人駅で、また技術職であれば、県内のみならず、金沢の車両基地や吹田の訓練センターなどで技術の習得に向けて研修の真っ最中です。2021年春に採用する社員として約30人の内定もすでに決まり、内定者は一日も早く一人前になれるよう入社を心待ちにしています。また、会社では早期の人材育成を狙い、鉄道技術職の随時募集を現在、行っています。

【福井県内のルート】北陸新幹線の延伸区間と並行在来線

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