「緊急事態、関係ない」ガソリン価格下がらぬワケ 10か月ぶり高値 まだ上がる?
原油価格は「株のようなところがありますから」
「原油の価格が上がっているからです」。石油情報センターはガソリン価格の上昇理由をこう話します。
「日本はまだですが、世界では新型コロナのワクチン接種が始まっており、経済回復への期待感が高まっています。世界の市場はそちらの方を見ていて、日本の緊急事態宣言は、あまり関係ありません」(石油情報センター)
さらに1月5日(火)、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成するOPECプラスの協調減産体制をめぐる協議のなかで、サウジアラビアが2月と3月の産油量を日量100万バレル規模で自主的に減産すると発表したことも、原油価格を押し上げる要因になったといいます。
これにより原油の供給量が少なくなることが、価格の上昇につながるため、実態の石油需要が落ち込んではいるものの、「原油価格は株のようなところがありますから、サウジアラビアの発表に市場が反応しました」ということです。
石油情報センターは来週、1月18日(月)の調査でもガソリン価格が値上がりすると見込んでいます。石油元売り各社も卸値を1.5円から2円ほど引き上げる構えだといい、ガソリン価格への反映が考えられるそうです。
【了】
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