「ムーミン」「クマイチ」に「パイパイ」? 鉄道ファンが好んで使う愛称の数々

車両の見た目から付いた愛称

 古くはキハ80系気動車の先頭車キハ81形を、そのスタイルから「ブルドック」と呼んだように、見た目からファンが名付けた愛称もあります。

●「カモノハシ」
 先頭形状がカモノハシのくちばしに似ていることから、700系新幹線電車に付いた愛称です。

●「ドクターイエロー」
 古くは東海道・山陽新幹線の事業用車である921形新幹線電気軌道総合試験車、いまでは923形新幹線電気軌道総合試験車に対する愛称です。車体が黄色で架線や線路などの検査を行うことから名付けたもので、「カモノハシ」とともに鉄道ファンだけでなく広く一般にも浸透しています。

●「フリーザ」
 JR東日本長野支社で2007(平成19)年から2017(平成29)年まで主に団体臨時列車用として使われた485系特急形電車改造の「彩(いろどり)」のことです。改造に際して前照灯と後部標識灯を収めた形状が、漫画『ドラゴンボール』に登場するキャラクター「フリーザ」の目や色と似ていることから呼ばれていました。

●「メルヘン顔」
「メルヘン顔」とは、京葉線と武蔵野線に新製投入された205系電車の前面デザイン変更車です。愛称の出自は不明ですが、可愛らしさを表現するために「メルヘン顔」と名付けたのかもしれません。京葉線では167系電車による快速「メルヘン舞浜号」「メルヘン大宮号」「メルヘン立川号」「メルヘン宇都宮号」が運転されたことがありますが、これらの列車に205系電車は使用されていません。

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京葉線全線開業のヘッドマークを付けた205系電車の快速「マリンドーム」東京行き(1990年3月10日、伊藤真悟撮影)。

●「食パン電車(食パン列車)」
 主に419系近郊形電車を指します。客車列車の電車化を目的として余剰となっていた581・583系特急形電車を改造した車両で、中間車のモハネ583形から先頭車化改造したクモハ419形とサハネ581形から先頭車化改造したクハ418形は前面が切妻(平面)となっています。その形状が六角形となったことで「食パン」を連想させたためです。同様に、581・583系電車を改造した715系近郊形電車のクハ715形100番台・1100番台、クハ714形0番台の先頭部も切妻となっています。

【写真】鉄道ファン独自の愛称が付いた車両いろいろ

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コメント

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3件のコメント

  1. EF55の俗称は、靴のおばけ、またはドタ靴だとききましたが。 
    他は符丁で車両を語り合える相手がいないので知りません。

  2. 呼び方いくつか違うのあって草
    にわかがしゃしゃり出んな

  3. 写真で、東武に譲渡されたディーゼル機関車を牽引した機関車はEF200ではなく、EH200です。
    北海道新幹線の開業による寝台特急「カシオペア」の廃止に伴い、「カシ釜(ガマ)」は「銀釜(ガマ)」になりました。(EF510-500の「北斗星」は、流星デザインが消え、直流機と間違えられやすくなりました)