「ムーミン」「クマイチ」に「パイパイ」? 鉄道ファンが好んで使う愛称の数々
車両の運用や塗装などからも
●「押太郎」
山陽本線の瀬野~八本松間(通称「瀬野八」)は急勾配であることから、山陽本線の上り貨物列車に後補機を連結していますが、JR貨物がEF67形電気機関車の置き換え用として投入したEF210形電気機関車の300番台を「押太郎」と呼んでいます。EF210形「桃太郎」が「後ろから押す」ということで「押太郎」ということです。
●「死神」
JR東日本長岡車両センターに所属するEF64形電気機関車の1030・1031・1032号機を指します。この3両は、横方向に回転させて自動連結器と密着連結器を使い分けることができる双頭連結器を装備し、新製した電車を輸送するだけでなく、廃車となった電車を工場(車両センター)へと送り届ける役割も持つことから付けられた愛称です。
●「カシ釜(ガマ)」「トワ釜(ガマ)」「銀釜(ガマ)」
「釜(カマ)」とは本来「罐」(ボイラー)で、蒸気機関車に対する愛称でしたが、いまでは機関車全般に対して使われています。
「カシ釜(ガマ)」は寝台特急「カシオペア」のけん引用に塗装変更したEF81形電気機関車や塗装を変えて登場したEF510形電気機関車の500番台、「トワ釜(ガマ)」は寝台特急「トワイライトエクスプレス」の塗装とあわせたEF81形電気機関車やEF65形電気機関車です。「銀釜(ガマ)」は、関門トンネル通過用に車体の腐食を抑えるためにステンレス無塗装となったEF81形300番台で、いまでは303号機のみが残っています。
このほか、京浜東北・根岸線に投入されたJR東日本の209系電車0番台が「走ルンです」と呼ばれたりと枚挙にいとまがありません。
【了】
EF55の俗称は、靴のおばけ、またはドタ靴だとききましたが。
他は符丁で車両を語り合える相手がいないので知りません。
呼び方いくつか違うのあって草
にわかがしゃしゃり出んな
写真で、東武に譲渡されたディーゼル機関車を牽引した機関車はEF200ではなく、EH200です。
北海道新幹線の開業による寝台特急「カシオペア」の廃止に伴い、「カシ釜(ガマ)」は「銀釜(ガマ)」になりました。(EF510-500の「北斗星」は、流星デザインが消え、直流機と間違えられやすくなりました)